
世界最大の電気自動車用バッテリー製造会社である中国のCATLをはじめとする中国のバッテリー企業が、大型造船会社と提携して大型電気推進船の開発を急ピッチで進めている。中国の完全電気推進船技術が、グローバル造船産業における主導権確保の鍵となる新しい技術であると評価されている。
「Newsis」によると14日(現地時間)、香港紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」は、CATLが2017年から造船応用分野に進出したと報じ、現在までに中国国内の河川で運航中の約900隻の船舶にバッテリーを供給していることが明らかになった。
CATLの船舶用バッテリーのシェアは、世界の電気推進船用バッテリー市場の約40%を占めており、同社は自社が開発中の完全電気推進船が今後3年以内に大洋航海を開始すると発表した。
また、CATLは自社の高性能バッテリーを搭載した中国初の完全電気推進クルーズ船「嶼見(ユージエン)77号」が7月から運航を開始し、観光客に無公害・低騒音のクルーズ体験を提供してきたと説明した。
独フォルクスワーゲンの投資を受けた別の中国バッテリー製造会社のGotion(高軒高科)も最近、自社のバッテリーが132個の標準コンテナを積載できる電気推進コンテナ船の駆動に十分な性能を持っていると発表した。
特にGotionは、該当バッテリーが交換式(Swap)に対応し、放電されたバッテリーパックを充電されたパックに迅速に交換できるシステムを提供すると強調した。
中国の業界関係者や専門家は、このような技術開発が完全電気推進コンテナ船分野で中国がグローバル競争国を抑えてトップの座の維持に貢献すると期待している。
ただし、中国の造船業界は課題に直面している。今年の1〜3四半期の基準で、中国の造船所の世界的な受注シェアは65%で、昨年同時期(約75%)に比べて10%ポイント近く減少した。業界は韓国の造船所の反発とアメリカの牽制戦略が影響を与えたと見ている。
関係者は、このような変化に対応して中国の造船所が新エネルギーおよび最先端の船舶への生産能力を転換すると予想している。













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