
中国湖南省出身の実業家であるフー・チン氏夫妻が、レンコン販売を通じて再起への道を歩んでいる。
24日付の香港「サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」の報道によれば、この夫妻は2012年に果物事業を立ち上げ、中国全土に30以上の店舗を展開したということである。全盛期には資産が1,000万元(約2億1,500万円)を超え、運転手や家政婦を雇うなど裕福な生活を送っていた。
しかし2019年、経営不振により事業が破綻し、500万元(約1億750万円)の借金を抱えることとなった。その後、夫妻は高級住宅を売却し、各地を転々としながら短期の宿泊施設を借りて、農産物を販売することで生計を立てていた。
そのような中、友人に勧められた湖北省武漢の豚肉入りレンコンスープを味わったことをきっかけに、夫妻はレンコン栽培を開始した。当初は夫が栽培を担当していたが、腰痛の悪化に伴いフー氏が直接レンコン栽培に携わるようになり、夫は家事を担当することとなった。フー氏は午前4時から防護服を着用し、10キログラムの高圧水鉄砲を手に、太ももの深さまである泥の中に入ってレンコンの収穫作業を行っている。
夫妻はすでに100万元(約2,150万円)の負債を返済した。フー氏は「努力を続ければ、生活は徐々に良くなると信じている」と言及した。さらに「自分を変えることが未来を変える鍵である」とし、「苦労を嘆くのではなく、もう少し頑張ろう」と付け加えた。
インターネット上では「フー氏は尊敬に値する女性である。彼女は勇気を出して再出発すれば、失敗を恐れる必要がないことを示した」といった好意的なコメントが寄せられている。













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