
ドナルド・トランプ米大統領が、イラン戦争で米国を積極的に支援しないとして欧州を批判する中、アイルランドのミホル・マーティン首相が欧州側の擁護に乗り出した。
トランプ大統領が英国やスペインを批判した際に反論しなかったとして「屈辱的」との批判を受けたドイツのフリードリヒ・メルツ首相の事例を踏まえた対応との指摘が出ている。
マーティン首相は17日、アイルランドの重要な祝日「セント・パトリックス・デー」に合わせ、ホワイトハウスでトランプ大統領と首脳会談を行った。
米国ではアイルランド系移民の歴史や独立への貢献を背景に、同日にアイルランド首相を招く年例行事が行われるのが慣例となっている。
トランプ大統領はこの日、「残念ながらキア(英国首相)はウィンストン・チャーチルではない」と発言し、英国のキア・スターマー首相を批判した。
チャーチルは第二次世界大戦時、米国のフランクリン・ルーズベルト大統領とともに米英同盟を築き、ナチス・ドイツに対する勝利を導いた人物である。
これに対しマーティン首相は「スターマー首相はアイルランドと英国の関係再構築のために多くの努力を重ねてきた」と語り、「非常に誠実で信頼できる人物だ」と評価した。
マーティン首相はその後、イラン政権への批判に話題を移し、トランプ大統領の関心を別の方向へ向けた。
これを受け、トランプ大統領は北大西洋条約機構(NATO)への批判を展開し始めた。アイルランドはNATOの加盟国ではない。
マーティン首相が積極的に欧州を擁護した背景には、メルツ首相が受けた批判があるとみられている。
メルツ首相は今月3日、欧州を非難したトランプ大統領の発言に反論しなかったことで強い批判を浴びた。
トランプ大統領はその後も「移民によって欧州は別の場所になり、悪いことが起きている」との主張を繰り返している。
これに対しマーティン首相は今回も「欧州は今でも非常に暮らしやすい場所だ」と反論した。
さらにマーティン首相は、欧州連合(EU)の移動の自由原則や、労働力確保のためにアイルランドが移民受け入れを進めている背景について説明した。
そのうえで「欧州は圧倒されている(overrun)と誤って描かれることが多い」と指摘した。この表現はトランプ大統領や支持者が頻繁に用いる言い回しであり、間接的な批判と受け止められている。
一方、現地メディアはこの日、トランプ大統領からアイルランドに対する批判的な発言は一切なかったと伝えている。
















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アイルランドの首相は冷静で素晴らしい トランプを冷めた目で見て距離を取っている