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「高油価時代に乗らない車が増えた」整備士が今すぐ確認を促す、長期駐車のダメージ管理術

山田雅彦 アクセス  



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引用:MEYLE

ドイツ・ハンブルクに本社を置くグローバル自動車部品企業MEYLE(マイレ)は、米国とイランの対立に端を発するエネルギー危機と原油価格の高騰を受け、自動車の利用を控えたり長期間駐車したりするドライバーが急増していることから、「エネルギー危機時代の長期駐車管理ガイド」を発表した。

燃料費の高騰により運転の経済的負担が増す中、意識的に走行を控えたり長期間駐車したりするドライバーが急増している。マイレは、燃料供給の制約とエネルギー消費パターンの変化が新たな日常となり得るとの見方を示し、長期駐車中も車両を最良のコンディションに保つための実践的な管理方法を公開した。

エネルギー危機がもたらす車両管理の変化

数週間から数か月にわたって走行しない車両は、日常的に使用する車両とは異なる問題が生じやすい。バッテリーが放電し、タイヤにはフラットスポットが発生し、ブレーキは錆び、エンジンオイルや冷却水などの液体は劣化する。ガソリンも時間の経過とともに変質しやすい。こうした状況を背景に、整備市場のニーズも従来の摩耗・消耗品交換中心から、長期保管を見据えた車両保全へとシフトしているとされる。

バッテリーとタイヤ、長期駐車の第一の敵

長期駐車時にまず注意すべきはバッテリーだ。バッテリー端子を外すか、補充電器(トリクルチャージャー)を接続して放電を防ぐ必要がある。バッテリーの状態を定期的に点検するだけでも、主要部品の異常を早期に発見できる。

タイヤ管理も重要だ。長期駐車前にタイヤの空気圧を通常より0.2〜0.4bar高く充填するか、ジャッキアップして荷重を分散させることも有効だ。空気圧が低い状態で長期間放置すると、タイヤが変形するフラットスポットが生じ、走行時の振動や騒音の原因となる。

燃料タンクは満タンに、潤滑油は定期的に

燃料管理も見落としてはならない。燃料タンクをできるだけ満タンの状態で保管し、燃料安定化添加剤を使用することが望ましい。タンクが満タンであれば内部の空間が減り、引火性の高いガソリン蒸気の発生を抑えられるため、安全性の向上につながる。

長期保管前にはできるだけエンジンオイルを交換して内部の腐食を防ぎ、可動部には軽く潤滑油を塗布するのが効果的だ。潤滑管理は通常、定期点検の際に行われるが、金属接合部など手の届きやすい箇所にスプレータイプの潤滑油を定期的に塗布することで、固着と腐食を防ぐことができる。

長期駐車後のブレーキ錆び固着に注意する

ブレーキは長期駐車時に錆び固着が最も懸念される部位だ。洗車後はブレーキを乾燥した状態に保ち、定期的に軽くブレーキをかけてさびの発生を防ぐことが望ましい。駐車ブレーキ(サイドブレーキ)は長期間かけないのが原則で、マニュアル車の場合は低速ギアに入れておくと安心だ。さびが固着したブレーキを解除する際は、一度に強く踏み込まず、数日かけて段階的に踏み込むことが安全とされている。

定期的に走行させ、水温80〜90℃まで運転することが重要

MEYLE本社で技術トレーニングを統括するパトリック・シュテューデマン氏は、「長期駐車中も定期的に走行させ、水温が約80〜90℃に達するまで運転することが重要だ」と強調した。これにより、エンジン内部の結露を蒸発させ、各部の液体を循環させることで、部品の固着と腐食を効果的に防ぐことができるとしている。また、長期駐車前には必ず信頼できる整備工場に相談し、駐車期間を経た後も安全に走行できる状態を維持するよう促した。

マイレ関係者は、「原油価格の高騰とエネルギー情勢の不透明さが続く中、車両を駐車させておくことは経済的な選択肢の一つかもしれないが、適切な管理を怠ると、再走行時にかえって大きな修理費用や安全上のリスクが生じかねない」と述べた。また、「事前の備えと定期的な管理こそが、エネルギー危機下でも移動の自由を守る最も確実な方法だ」と続けた。

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