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恋人を”氷点下20度の山”に置き去り…世界で拡散する「山岳離婚」の恐怖

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引用:フォトウェブカム・ホイト
引用:フォトウェブカム・ホイト

昨年、オーストリアのあるプロ登山家が、恋人を高山地帯に一人残したまま下山し、恋人が低体温症で死亡するという衝撃的な事件が起きた。この事件が話題となり、似たような体験談が相次いでいる。

26日(現地時間)のアメリカCNN放送によると、「TikTok」や「Instagram」などのSNSでは、ここ数か月間に「アルパイン・ディボース(山岳離婚)」というハッシュタグを付けた投稿が相次いでいる。

アルパイン・ディボースという言葉は、スコットランド系カナダ人作家のロバート・バー氏が1893年に執筆した短編小説で初めて使われた。小説では、夫が妻を殺害すためにスイス・アルプスに連れて行き、事故死に見せかける行為をアルパイン・ディボースと描写している。

この言葉は、2025年1月にオーストリアで起きた事故によって、再び注目を集めた。プロ登山家のトーマス・P被告が、恋人とオーストリア最高峰のグロースグロックナー山を登山した後、体力を使い果たした恋人を置き去りにして一人で下山した事件である。恋人は氷点下20度の高山地帯に放置され、低体温症で死亡した。

この事件でトーマス・P被告は過失致死の罪で今年2月に有罪判決を受け、罰金刑および執行猶予を言い渡された。裁判中、被告の元恋人は「被害者と同じように、私も2023年に同じ山に置き去りにされた記憶がある」と証言した。

裁判が進む中、オンライン上では「アルパイン・ディボース」というハッシュタグと共に、同様の体験をした女性たちのエピソードが続々と寄せられた。命に関わるほどの危険なレベルではないが、登山中に体力の劣るパートナーを配慮せず、一人で先に行ってしまったというエピソードにも「アルパイン・ディボース」という言葉が使われている。

ある「TikTok」ユーザーは、人里離れた山道に一人取り残された自分の姿と共に「ハイキングに一緒に行ったパートナーが、あなたを一人置いてさっていった。そしてあなたは、彼が最初からあなたを好きではなかったことに気づく」という動画を投稿した。この動画は500万回以上の再生回数を記録した。別のネットユーザーは「いい感じだった彼が、私より何マイルも先を歩いている」という文章を投稿、190万回以上の再生回数を記録した。

登山が趣味のロリ・シンガーもCNNのインタビューで同様の体験をしたと語った。2016年、親しい男性の同僚とネバダ山脈を横断するハイキングコースに行った際、高山病で歩くのが困難になったという。

シンガーは「同僚がどんどん遠ざかっていくのがとても怖かった。1時間以上歩いた後、待っていた同僚が『君がやり遂げられるか試してみたかった』と言った」と語った。その後、同僚は疲れ切ったシンガーに登山を続けるよう勧めたが、シンガーはその同僚と別れ、出発地点に戻る途中で他の登山者たちの助けを借りて無事に下山した。また、当時、高山病で脳が腫れ、回復するまでに数週間かかったと当時の様子を振り返った。

行動心理学者であり関係コーチでもあるジョー・ヘミングス氏は「加害者は、回避型愛着型の人が多く、ストレスを感じた時に原因を解決するのではなく、感情的あるいは物理的に他人と距離を置く傾向がある」と述べ、「また、被害者を意図的に危険な場所に誘い込んだ後に置き去りにした場合、加害者は人格障害を抱えている可能性がある」と説明した。

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