
中国で突然の事故により海に転落し、1週間にわたって漂流した末に漁師に救助された男性が注目を集めている。
中国メディアの光明網が8日(現地時間)に報じたところによると、広西出身の観光客、チンさん(39)は先月27日(現地時間)の夕方、海口の海岸を散歩中に誤って海に転落した。激しい波にのまれて沖へ流されたチンさんは、救命器具を一切身に着けないまま、海口から澄邁まで6泊7日にわたって漂流した。約52km離れた場所まで流されたことになる。
強い日差しによって全身の皮膚がむけ、じくじくとただれるほどだったが、チンさんは生き延びるという強い意志だけを支えに耐え抜いた。そして6月3日、澄邁県橋頭鎮の漁師2人に発見され、救助された。
救助後、病院で取材に応じたチンさんは、7日間にわたる生存の経緯を語った。
転落した最初の夜について、「風と波が非常に激しかった」と述べた。泳ぎに不慣れだったチンさんは、もがくほどに沖へと流されていった。助けを求めたが誰にも届かず、携帯電話も波にさらわれてしまった。
沖へ流されてからは、少しでも浮力を確保しようと、靴やズボン、時計、指輪など身に着けていた物をすべて海に捨てた。
2日目には、海上を漂っていたブイ(浮標)を発見した。チンさんはブイの上によじ登り、一晩を過ごした。
3日目には、自分が瓊州海峡の中ほどにいると気づいた。遠くを行き交う客船も見えたが、誰も自分を見つけてはくれなかった。波が収まった隙に岸へ向かって泳ごうとしたが、再び大波に阻まれ、さらに沖へ流された。
とりわけ過酷だったのは4日目と5日目で、長時間の絶食で体力が著しく消耗し、チンさんは小さなカニ70〜80匹を生のまま食べて耐え抜いた。やがて幻覚症状も現れたという。
救助された時点では、チンさんは救助に来た漁師を知人と思い込んでいた。食事に誘ってくれていると思い手を伸ばしたが、実際に手にしたのは漁師が差し出した木の棒だった。
船上に引き上げられてようやく正気を取り戻したチンさんは、言葉にならないほど嬉しかったと明かした。
このニュースに対し、ネット上には「映画化されるべきストーリーだ」「生命力が並外れている」「体力があるからこそできたこと」「1週間も水を飲まずにどうやって耐えたのか」など様々な声が上がった。













コメント1
磯爺
一時期、漂流ものの小説(実話が元)にはまり多作品を読破した。その過酷さ、孤独との戦い、飢えと渇水により迫る死の恐怖、誠に尋常ではない。指摘のように映画化して欲しい。そしてこの人の今後の人生の無病息災を祈る。