アメリカ軍が、アメリカ陸軍所属のAH-64アパッチ攻撃ヘリコプターの墜落を受け、イラン南部沿岸地域の軍事施設に報復攻撃を行った。空爆は現在、一時的に中断されたと伝えられている。

イラン国営プレスTVは10日(現地時間)、「イラン南部に対するアメリカの攻撃は収まった」とし、「状況は現在、平穏な状態(now calm)だと報告されている」と伝えた。同メディアはまた、シリク島で1件、ゲシュム島で複数件の飛翔体による被弾が確認されたと報じた。
これは、アメリカ軍によるイラン南部沿岸地域への空爆直後に出た情報だ。アメリカ軍は、前夜にアメリカ陸軍所属のAH-64アパッチ攻撃ヘリコプター1機がホルムズ海峡上空で墜落したことへの対応として、攻撃を開始したと明らかにした。アメリカ中央軍(CENTCOM)はこの日、声明で「軍最高司令官であるアメリカのドナルド・トランプ大統領の指示に従い、きょう午後5時(日本時間10日午前6時)から、イランに対する自衛目的の攻撃を開始した」と発表した。
空爆の対象は軍事施設に限られたとみられる。米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、匿名を求めたイラン当局者2人の話として、アメリカ軍の空爆はイラン南部沿岸の5地域にある軍事基地、海軍基地、レーダー施設、砲兵陣地を狙ったものだと報じた。イラン国営メディアも、ゲシュム島の商業用港湾施設は攻撃を受けなかったと伝えた。ただ、シリク島の貯水タンク2基が被害を受け、飲料水の供給に支障が出ると説明している。
イランが追加の反撃に出なければ、当面は休戦状態が維持されるとの見方が出ている。CNNは、アメリカ政府関係者の話として「今回の空爆はイランに対する警告射撃だ」とし、「交渉の妨げにはならないだろう」と伝えた。
ただし、今回のアメリカ軍による空爆の直接的な原因となったアパッチ攻撃ヘリコプターの墜落原因は、明確には特定されていない。イランが攻撃に関与したかどうかも確認されていない。アメリカのオンラインメディア、アクシオスはアメリカ政府関係者の話として、「イランの無人機(ドローン)がアメリカ軍ヘリコプターと衝突し、ヘリコプターが墜落したことは確認されたが、ドローンとの衝突が故意だったかどうかは明らかになっていない」と報じている。
イラン側も、自国の関与を否定している。イランのアッバス・アラグチ外相は、SNSのXで「自国の領土付近にいる外国軍は、自らの人的過失や偶発的事故、交戦に巻き込まれる危険に常にさらされている」と述べ、「危険を減らす最善の解決策は、彼らが撤退することだ」と主張した。タスニム通信などによると、イラン軍とイラン革命防衛隊(IRGC)も、アメリカ軍ヘリコプターの墜落前後にイラン側の軍事作戦はなかったと説明した。















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