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中国の学術不正告発ブロガー、今度は母校教授の「Nature」論文に疑義

望月博樹 アクセス  

「実験データが完璧すぎて不自然、改ざんの可能性も」
4月以降、著名教授5人が処分…告発活動を再開

引用:Newsis
引用:Newsis

中国の著名大学の研究者による学術不正を次々と告発し注目を集めているブロガー「耿同学(グン・トンシュエ)」が今度は、中国を代表する航空宇宙分野の名門・北京航空航天大学の教授が科学誌「Nature」に発表した論文に疑義を呈した。

耿氏は先月28日、「法は大衆を罰しない」「あまりにも多くの不正を見続け、感覚が麻痺してしまった」などとして、学術不正の告発活動を全面的に中止すると表明していた。しかし、その後再び告発を再開しており、その背景にも注目が集まっている。

耿氏は先月23日にも、過度なプレッシャーや家族の安全への懸念を理由に、告発活動を中止すると明らかにしていた。

香港紙・明報が19日に報じたところによると、耿氏は16日、北京航空航天大学医工学院の副院長を務める常凌乾(チャン・リンチエン)教授の学術不正疑惑を告発する動画を公開した。

動画公開後、大学の公式サイトでは「500 Internal Server Error」が表示され、常教授の研究室サイトも「工事中」の表示に切り替えられた。

耿氏は動画の中で、常教授が昨年4月に「Nature」に掲載した論文について、「実験データが完璧すぎるほど整っており、かえって不自然だ」と指摘し、「データが改ざんされた可能性がある」と主張した。

さらに、「本来、実験データにはランダムな誤差やばらつきが存在するはずだ。しかし論文に示された2本目と3本目の実験曲線は、一定の数式を用いて1本目のデータから正確に導き出せる」と説明した。

常教授は、中国国家自然科学基金の優秀青年科学基金受賞者であり、「万人計画」の中核人材、さらに国務院特別専門家にも選ばれている。研究分野は細胞バイオチップやナノエレクトロポレーション技術などだ。

動画公開後、多くのネットユーザーが大学や関連学部の公式サイトにアクセスし、研究者の経歴や研究実績を確認しようとしたため、サイトは一時アクセス障害が発生した。

耿氏はさらに、同大学航空科学工学学院の王軍教授の研究チームについても、「機械工程学報」と「航空学報」に掲載した2本の論文で相互に矛盾する内容が示されていると批判した。

耿氏の本名は耿江濤(グン・ジャンタオ)で、北京航空航天大学生命科学学院の博士課程に在籍していたが、昨年退学し、その後は科学情報を発信するブロガーとして活動している。

今年4月以降は、同済大学生命科学技術学院の王平学長や、南開大学生命科学学院の陳佺教授ら著名研究者の不正疑惑を相次いで告発し、大きな波紋を呼んだ。

これまで耿氏が告発した著名研究者5人はいずれも職務停止などの処分を受けており、告発内容の信頼性が裏付けられたことで、その影響力は一層高まっている。

自身の母校でもある北京航空航天大学の常教授による「Nature」論文を巡る疑惑が、今後どのような結論に至るのかにも注目が集まっている。

耿氏は、不正の検証には主にコンピュータによるデータ比較を活用しており、多くの情報提供は、インターネット利用者、特に学部生や大学院生から寄せられたものだという。

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