4か月間姿を消していた米下院議員、復帰後に「うつ病」と告白

約4か月にわたり議会活動を中断し、公の場から姿を消していた米共和党のトム・キーン・ジュニア下院議員(ニュージャージー州)が30日(現地時間)、深刻なうつ病に苦しんでいたと明らかにした。
AP通信とニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、キーン議員は同日、米ワシントンD.C.の下院本会議場で演説し、「数か月前、健康上の問題で病院に入院し、検査を受けた」としたうえで、「うつ病と診断された」と語った。
キーン議員が公の場に姿を見せたのは、約4か月ぶりだ。同議員は3月5日の採決を最後に議会活動も選挙活動も停止し、その後に行われた135回の下院採決をすべて欠席した。
議会活動を中断したにもかかわらず、明確な理由を明らかにしていなかったため、批判や臆測を呼んでいた。今回の演説で、その空白がうつ病によるものだったことを明かした形だ。
キーン議員は「最初に健康上の問題を公表した際、私自身も何が起きているのか把握しようと努めていた。数週間以内の復帰を望んでいると述べた時は、本当にそう信じていた。しかし、この病気の治療を続けている4,800万人の米国人が知るように、治療や回復に決まった期限などない。ただ、一日一日を懸命に乗り越え、快方に向かうだけだ」と語った。
また、「多くの人は、ただ悲しみを感じるだけのものだと思っているが、それよりはるかに複雑だ。身体的でもあり、感情的でもある。実際に経験するまでは、この病気がどれほど強いものか理解するのは難しい」と語った。
一方で、キーン議員は「回復は可能だ」と強調し、医療陣のサポートを受けながら職務への復帰を目指す方針を説明した。
ただし、演説後、キーン議員はこれまでどこにいたのか、職務を遂行できる状態なのか、なぜ健康状態を透明に明らかにしなかったのかなど、記者団の質問には答えなかった。
政治圏では、うつ病治療の必要性には理解を示しつつも、キーン議員が自身の健康状態を速やかに開示しなかった点は問題だとの指摘が出ている。
米共和党のマイク・ジョンソン下院議長(ルイジアナ州)は「私なら、その部分についてもう少し詳しく説明しただろう。彼が抱えている疾患は珍しいものではなく、多くの人が共感すると思う」と述べた。
うつ病を経験したことがある米民主党のリッチー・トーレス下院議員(ニューヨーク州)も「病気休暇を取ることがどれほど大切か、身をもって経験した」としつつ、「透明性は世論の共感を深めるが、秘密主義は疑念を大きくする。迷った時は透明性を選ぶべきだ」と助言した。
一方、キーン議員は健康上の問題で長期間不在にしていたにもかかわらず、11月の選挙に共和党候補として出馬する予定だ。ニュージャージー州の政治名門出身で、20年間ニュージャージー州上院議員を務め、2023年から連邦下院議員を務めている。













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