ヘグセス長官、就任後初のイスラエル訪問を予定
ワシントンから急きょ帰還指示
米国とイランの武力衝突が再発する中、米国のピート・ヘグセス国防長官がイスラエル訪問を突如取りやめた。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ヘグセス長官の訪問中止が必ずしも悪材料ではないとの見方を示したが、具体的な意味については言葉を濁している。

ネタニヤフ首相は8日(現地時間)、ジャーナリストで元右派クネセト議員のシャロン・ガル氏とのポッドキャストインタビューで、ヘグセス長官が同日予定されていたイスラエル訪問を前に、ワシントンへ急きょ戻るよう指示を受けたと明らかにした。
ヘグセス長官は当初、イスラエルを訪問し、ネタニヤフ首相とイスラエルのイスラエル・カッツ国防相と会談する予定だったとされる。今回の訪問は、ヘグセス長官にとって就任後初のイスラエル訪問となる見通しだった。
ネタニヤフ首相は、訪問中止の具体的な背景や会談の議題について詳しい説明を避けた。ただ、「訪問中止に失望したか」と問われると、「なぜ私が失望したと思うのか。別の意味があるかもしれないではないか」と反問した。その意味を重ねて聞かれると、「今は言えない」と述べつつ、「いくつかの可能性がある」と含みを持たせている。
今回の訪問中止は、米国とイランの衝突が再び激化する敏感な時期に決まった。米国のドナルド・トランプ大統領は、イランとの休戦が事実上終わったと表明し、追加攻撃の可能性を示唆している。イランも米国および地域内の施設を狙った報復に乗り出し、中東情勢は再び緊迫している。
イスラエルはこれまで、トランプ政権とイランの間で進む終戦交渉の動きを警戒してきた。イランの軍事力を弱体化させ、中東での影響力を抑えたいイスラエルにとって、米国とイランの対話局面が揺らぐ状況は、戦略的に必ずしも不利とはいえない。
このため、ヘグセス長官をワシントンへ呼び戻したホワイトハウスの緊急判断が、今後の対イラン対応の水準調整に関係しているのではないかとの見方も出ている。ただ、米国政府は訪問中止の具体的な理由を公表しておらず、ネタニヤフ首相も「今は言えない」と述べ、直接的な説明を避けた。













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