
遺伝的な特性により、同じ場所にいても特に蚊に刺されやすい人がいるとの専門家の分析が示された。
英紙デイリー・メールは2日、蚊が特定の人をより好む理由と、夏場の蚊による被害を減らす方法を紹介した。
英ロンドン大学衛生熱帯医学大学院で医学昆虫学を研究するモイツァ・クリスタン博士は、人によって蚊に刺される頻度が異なるのは単なる偶然ではなく、遺伝的・生物学的な違いや体内の化学的特徴の影響を受けると説明した。特に、皮膚に生息する微生物が作り出す脂肪酸やわずかな体臭が、蚊を引き寄せる主な要因に挙げられるという。
二酸化炭素を多く排出する人や体温が高い人も、蚊の標的になりやすい。蚊は約30メートル離れた場所からでも二酸化炭素を感知でき、近距離では体温も認識して吸血対象を探す。
血液型によって蚊の好みが変わるとする研究結果もあるが、クリスタン博士は、血液型よりも遺伝的な影響の方がはるかに大きいとみている。
蚊の個体数を減らすには、家の周囲にある水たまりをなくすことが最も重要だと助言した。蚊は水がたまった場所に卵を産んで繁殖するため、こうした環境を取り除くことが効果的な予防策になるという。
虫よけ剤を使う場合は、ディート(DEET)を含む製品を選ぶとよい。この成分は、蚊が人の体臭を感知する能力を低下させ、接近を防ぐ効果がある。
蚊の活動が活発になる夕方には、靴下などで足や足首を覆うことも勧められる。これらの部位は汗やにおいが出やすく、蚊が特に近づきやすい場所として知られている。
一方、リストバンド型の虫よけ製品については、期待するほどの効果は得にくいとクリスタン博士は指摘した。
室内用の蚊よけ機器も、製品の種類によって効果に差がある。液体式のくん蒸器は空気中に薬剤を拡散させ、蚊が人を認識しにくくする一方、超音波式の蚊よけ機器はほとんど効果がないと説明した。
蚊に刺された後に出るかゆみや腫れは、蚊の唾液に含まれる成分に対する免疫反応によって起こり、症状の程度は人によって異なる。
多くの場合は時間がたてば自然に改善するが、必要に応じて一般用医薬品の軟膏を使うこともできる。ただし、刺された部分をかくと皮膚感染のリスクが高まるため注意が必要だと付け加えた。













コメント0