「大規模攻撃を叫ぶ間に先手を取られた」イラン、アラシュで“米軍拠点を連続攻撃”
イラン、クウェートの米軍基地少なくとも3カ所を同時攻撃最大射程2,000キロの強力な自爆型ドローンを投入トランプ氏「対イラン大規模攻撃の決断は目前」と威嚇

イランが米国との武力衝突開始から14日目となる24日(現地時間)、クウェートにある米軍基地を再び攻撃した。
イラン軍は声明で、「アル・ドーハ、アル・アディレ、アリフジャンなど、クウェートにある主要な米軍基地をドローンで攻撃した」とし、「今回の作戦には『アラシュ(Arash)』ドローンが投入された」と発表した。
さらに、「アラシュを使用し、アル・アディレ基地内の米軍装備保管施設、アル・ドーハ基地の米軍部隊駐屯地、キャンプ・アリフジャンの駐屯施設を精密攻撃した」と説明した。
アラシュは、イランが独自に開発した長距離自爆型無人機だ。目標上空を旋回した後、指定された標的に向かって自ら突入し、爆発する方式で運用される。

イラン陸軍が2020年に実戦配備したアラシュは、従来のシャヘド系列よりも長い航続距離と高い破壊力を持つ戦略兵器として知られている。
最大射程は2,000キロに達し、中東の大部分を攻撃できる水準だ。イランは、長距離の戦略目標を攻撃するためのドローンとして運用しており、弾頭重量は最大150キロとされている。
アラシュの最大の特徴は、比較的低い費用で長距離の精密攻撃が可能な点だ。
有人戦闘機や巡航ミサイルより製造費が安く、複数機を同時に投入して相手の防空網を飽和させる戦術にも利用できる。
イランは2022年に改良型の「アラシュ2」を初公開した際、「イスラエルのテルアビブとハイファを攻撃するため、特別に設計されたドローンだ」と説明していた。
イランは今回のクウェート米軍基地への攻撃について、「ドナルド・トランプ米大統領による威嚇は、イラン国民と軍の決意をさらに強固にするだけだ」と主張した。
そのうえで、「無謀な冒険主義や新たな戦線を開こうとする試みは、敵の戦略的な過ちを繰り返し、長引かせるだけだ」と警告した。

ヨルダン攻撃では中距離弾道ミサイルを使用か
イランは先に、米兵2人が死亡した17日のヨルダンにある米空軍基地への攻撃で、中距離弾道ミサイル「ホラムシャフル・シェカン」を使用したとみられている。
ホラムシャフル・シェカンは、イラン革命防衛隊(IRGC)が運用する中距離弾道ミサイルで、2022年に初めて実戦投入された。
射程は約1,450キロ、全長11.4メートル、直径約76センチとされ、固体燃料を使用する点が最大の特徴だ。
当時の攻撃は、米国のパトリオット迎撃ミサイルなどの防空システムを効果的に回避したとして、大きな注目を集めた。
専門家は、イランが同ミサイルに、大気圏へ再突入した後に軌道を変えられる機動式再突入弾頭を採用し、迎撃を難しくした可能性があるとみている。
イラクやバーレーンでも相次いで爆発音
イランはクウェートだけでなく、中東各地にある米軍基地を相次いで攻撃した。
AFP通信によると、同日、米軍主導の国際有志連合が駐留するイラク北部クルド自治区のアルビル空港付近でも、複数回の爆発音が聞こえた。
現地にいたAFP通信の記者は、「防空システムが作動した直後に爆発音が聞こえた」とし、「市の上空を旋回するドローンと、空港周辺から立ち上る煙を直接目撃した」と伝えた。
現地では同日午前9時30分ごろ、少なくとも7回の爆発音が聞こえ、少なくとも4カ所から黒煙が上がったという。
同じころ、バーレーンでもミサイル攻撃を知らせる警報が2回にわたって鳴った。
「イランのミサイル能力は無力化された」はずだった
中東の米軍基地を狙ったイランの相次ぐ報復攻撃は、「イランのミサイル攻撃能力は事実上無力化された」としていた米国防総省の主張を覆す事例と受け止められている。
ピート・ヘグセス米国防長官は今年4月、「イランのミサイルと発射台は枯渇、あるいは破壊され、事実上無力化された」と述べていた。

しかし、イランは停戦期間を利用して地下施設の復旧や戦力の再建を進めた。
土砂に埋もれた地下施設の出入り口を掘り起こし、一部基地ではミサイルや発射台を再び使用できる状態に戻したうえで、攻撃に乗り出したとみられている。
フランスのパリ政治学院でイラン問題を研究するニコル・グラジェフスキー教授は、「ヨルダンへ発射されたミサイルは、イラン北西部タブリーズ付近の基地、または作戦を再開したイラン西部の別の基地から発射された可能性が高い」と分析した。
さらに、「イランがミサイルを補充したか、基地に埋まっていた一部のミサイルを掘り出せたことを意味する」とし、「イランが現在も最も効果的なミサイルの一部を保有していることは明らかだ」と強調した。
トランプ氏「対イラン大規模攻撃の決断は目前」
トランプ大統領は連日、イランに対する威嚇的な発言を続けている。
前日、米インターネットメディア「アクシオス」の取材に対し、「私は攻撃の決断を下す直前にいる。すべての準備は整っている」と述べた。
さらに、「大規模な攻撃を検討している。これまでのどの攻撃よりも大きなものになる」と語った。
アクシオスは、トランプ大統領の発言について、「限定的な空爆ではなく、イランとの全面戦争で実施された『壮大な怒り』作戦をも上回る規模の攻撃を意味する」と説明した。
トランプ大統領は「イランは交渉を望んでいる」とする一方、「現時点では合意を結ぶ準備はできていない。彼らはまだ十分な苦痛を味わっていない」と主張した。















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