
【引用:gettyimagesKorea】「長くても3〜5年くらいだと思っていた」。MLB通算16年間プレーした秋信守(チュ・シンス)でさえ、大谷翔平の「二刀流」がこれほどまでに成功するとは予想していなかった。2025年のメジャーリーグ・オールスターゲームがアトランタで開催され、韓国のスポーツメディア『SPOTV』の特別解説として中継席に座った秋は、誰よりも大谷に注目していた。投打両方で一流の成績を残すその姿に、「見れば見るほど信じられない選手。変化球を引っ張ってホームランにするなんて、自分だったらゴロになっていた」と驚きを隠さなかった。

【引用:gettyimagesKorea】秋は現役時代、大谷と同じグラウンドに立ったことがある。大谷がエンゼルス、秋が同地区のレンジャーズに所属していた時期だ。ただし両者が直接対決をしたことはない。それでも秋は「ピッチャーでも打者でもトップなのに両方やっている。そんなの不公平だろう」と笑いながらも賞賛を惜しまなかった。大谷のように二刀流でやり続けられるのは、類まれな自己管理があってこそだと語った。

【引用:gettyimagesKorea】実は秋信守自身、アメリカに渡った当初は左腕投手として評価されていた。シアトル・マリナーズと契約したとき、周囲の期待も投手としての才能に向けられていたが、球団の判断で打者に転向。その選択が功を奏し、左打者として16年にわたってメジャーで戦い続けた。「ピッチャーとしての未練もあった。金炳賢(キム・ビョンヒョン)の存在も影響した。でも今になって思えば、打者に転向して本当に良かった。投手だったら早くメジャーに行けたかもしれないけど、きっとキャリアは短かっただろう」と語る。

【引用:gettyimagesKorea】最近では、MLBでも二刀流に挑戦する若手が増えている。秋も「昔は一つのポジションに専念するべきだと思っていた。でも今は違う。自分ももし当時『投打両立』に挑戦していたら、どんな未来があったのかと思うことがある」と口にした。長く第一線で活躍してきたベテランのその一言が、大谷翔平という存在の「異次元さ」を改めて際立たせている。
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