
【引用:Youtube@sttravel39】インドネシアの人気リゾート地であるバリ島の高級リゾートで、大規模な火災が発生し、ヴィラ16棟が焼失するなど、4,000億ルピア(約36億円)の財産被害が出た。当時の緊迫した様子が、日本人宿泊客の映像によって明らかとなった。世界の5つ星高級ホテルの宿泊レビューを中心に投稿する日本のユーチューブチャンネル「STトラベル」は、火災発生から約2週間後の8月28日に、当時の状況を撮影した映像を公開した。バリ島の南西部タバナン地域に位置する「ウラマン・エコ・ラグジュアリー・リゾート」で、火災が起きたのは8月15日(現地時間)だ。前日に到着し、リゾート内のスパやヨガ施設を見学しながらディナーを楽しんでいたユーチューバーは、翌朝の10時10分頃、川向こう側のヴィラから炎が上がるのを目撃した。映像には、ヴィラに燃え広がる赤い炎と、それに伴い立ち込める黒い煙をとらえている。

【引用:Youtube@sttravel39】すぐ近くで起きた火災ではなかったが、同じリゾート内で火事が発生したにもかかわらず、火災報知機は鳴らなかったとユーチューバーは語る。彼が荷物をまとめている間に、炎はどんどん大きくなり、隣のヴィラへと次々に燃え移った。ユーチューバーによると、午前10時55分頃に消防と警察が到着し、リゾートのスタッフも消火にあたった結果、次第に火の勢いは収まっていったという。彼が朝食をとったラウンジや、ロマンチックなディナーの舞台となった滝の近くも被害を受けていた。当初2泊の予約をしていたユーチューバーは、2泊目の滞在が不可能となり、別の宿泊先を探さざるを得なかった。インドネシアの日刊紙『コンパス』などによると、火災はこのリゾートの拡張工事現場で最初に発生したという。新築中のヴィラ1階のケーブルで電気スパークが起き、燃えやすい建築資材に燃え移り、強風にあおられて他の建物にも急速に広がった。

【引用:リゾートの公式サイト】火災で焼失したヴィラ16棟はすべて拡張区域に属していたと伝えられている。このリゾートでは、今年末を目標に第3期区域に複数のヴィラを建設中であったが、既存の第1期、第2期区域は大きな被害を免れた。現場には消防車3台が出動した。自然と調和したエコフレンドリーなコンセプトのリゾートが人里離れた場所に位置していたため、火災の完全な消火には数時間を要した。幸いにも人的被害は報告されなかった。

【引用:リゾートの公式サイト】一方、豪華さをコンセプトとするこのリゾートでは、湖上に浮かぶ水上家屋風のヴィラ、ジャングルの中での居心地の良さを強調した昆虫の繭型ヴィラ、映画『アバター』を彷彿とさせるツリーハウス風のヴィラなど、各客室ごとにユニークなデザインを採用しており、多数の受賞歴を誇る。1泊の料金は約6万円台とされる。
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