
俳優チェ・ジョンウォンとの不倫疑惑が取り沙汰された当事者A氏の離婚事件において、裁判所が「不貞行為ではない」と判断した。
A氏の法的代理人である法務法人「存在」のノ・ジョンオン弁護士は22日、「ソウル高等法院はA氏と夫との離婚訴訟控訴審で、両者の関係は不貞行為に当たらず、婚姻破綻の責任は夫の強圧的な態度にあると判断し、1審判決を破棄した」と明らかにした。A氏の控訴審判決は今月19日に下された。
1審ではチェ・ジョンウォンとA氏の交際が「不貞行為」に当たると認定され、婚姻破綻の主な責任はA氏にあるとされた。2023年12月、ソウル家庭法院第3部は、A氏が夫B氏に対して起こした離婚訴訟で「婚姻中に嘘をつきチェ・ジョンウォンと会っていた」とし、破綻の原因はA氏にあると判断。慰謝料3,000万ウォン(約319万8,601円)の支払いを命じていた。
しかし控訴審はこれを覆した。裁判所は「原告(A氏)とチェ・ジョンウォンの関係は単なる知人以上であったとしても、民法第840条第1号に定められた不貞行為と認めるには至らない。むしろ、その過程で発生した葛藤を解決する際に被告(夫)が強圧的な態度を取り続けたことにより婚姻が破綻したとみるのが妥当である」と判断した。
ノ弁護士は「1審判決以降、A氏は『不倫女性』という社会的烙印を押され、計り知れない苦痛の時間を過ごした。健康状態も深刻に悪化し、職場生活を続けることが困難になり、現在も病魔と闘いながら子どものために日々耐えている」と訴えた。さらに「既存報道の中でチェ・ジョンウォン氏とA氏が不倫関係にあったとする内容は、上級審の判断により事実ではないことが明らかになった。A氏が受けてきた社会的烙印と失われた名誉が少しでも回復されるよう、事実関係を正してほしい」と強調した。
A氏と夫B氏の対立は、B氏が2023年1月に「妻A氏とチェ・ジョンウォンが不倫を犯した」として録音記録や念書を公開し、チェ・ジョンウォンを相手取り1億ウォン(約1,066万412円)の損害賠償請求訴訟を提起したことから公になった。
これに対してチェ・ジョンウォンは「かつての恋人でもなく、幼い頃から家族ぐるみで親しくしていた近所の弟分にすぎない」と反論。さらにA氏と共にB氏を恐喝・名誉毀損・侮辱・名誉毀損教唆などの容疑で告訴した。
一方、B氏がチェ・ジョンウォンを名誉毀損容疑で刑事告訴した件については、警察が「嫌疑なし」と判断。また、チェ・ジョンウォンがB氏を相手取り提起した名誉毀損教唆・恐喝などの容疑も「嫌疑なし」で捜査が終結している。
ただしチェ・ジョンウォンは先月、ストーキング容疑で立件された事実が明らかになり、再び議論を呼んでいる。
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