デビューから1319日、世界4大フェスティバルの舞台にヘッドライナーとして立ったIVEの熾烈な旅程が『クレイジーリッチコリアン』シーズン1の最終章を熱く飾った。
17日に放送されたKBS 2TV『クレイジーリッチコリアン』シーズン1最終回では、IVEのメンバーたちがスタジオに登場し、世界4大音楽フェス「ロラパルーザ・ベルリン」の舞台に上がるまでの慌ただしい旅程を語った。

仁川(インチョン)から20時間以上かけて移動したIVEは、ベルリン到着後すぐにリハーサルに臨んだ。空港には現地のファンが殺到し熱狂的な歓迎を受けた。同行スタッフは60人を超え、ステージの規模の大きさを実感させた。リハーサルではバンドとダンスチームが加わり、本番さながらの環境が整えられ、IVEはフェス仕様にアレンジされた曲とダンス、複雑な隊形移動、MCを確認していった。特に時差と疲労にもかかわらず、全員が高音とライブパフォーマンスを完璧にこなし、プロフェッショナルな姿を見せた。
本番前日、予期せぬステージ構成の問題が発生した。リーダーのユジンは観客の視界とステージの完成度を考慮し、セットリストと動線を再調整。メンバーの意見も積極的に取り入れ、退場・登場のタイミングまで細かく調整した。変数の多いフェス現場において、各メンバーはそれぞれの方法で念入りに練習を重ね、変更された動きを完全に把握し、万全を期した。
本番当日、悪天候と豪雨にもかかわらず、メンバーは隙間時間を利用して練習を積み、コンディションを整えた。互いに前向きな言葉を掛け合い、雰囲気を盛り上げた。ドイツの主要メディアや米MTVが取材に訪れる中、彼女たちは流暢な英語で堂々と質問に答えた。
ビルボードが選出した最高のK-POPソング「REBEL HEART」で幕を開け、エネルギッシュなパフォーマンスを披露したIVEは、「I AM」で5万人の観客の大合唱と歓声を引き出した。前日に変更された仮設ステージにおいても「Baddie」を完璧に披露し、その危機管理能力の高さを証明した。
音楽番組で1位を10回獲得、大賞受賞、主要授賞式でのグランドスラム、チャレンジ動画2億再生、MVの5億再生など数々の記録を持つ「LOVE DIVE」のステージは、この日のハイライトとなった。最も複雑な動きの「Kitsch」、デビュー曲「ELEVEN」、「All Night」、そしてアンコールの「After LIKE」まで、全世界の観客とK-POPのエネルギーを共有する瞬間となった。涙する少女ファンや韓国語で応援する海外のファンなど、「ロラパルーザ」のステージは感動と歓喜に包まれた。
今回の公演が行われたのは、1936年ベルリンオリンピックの会場で、韓国人初のマラソン金メダリストのソン・ギジョンと銅メダリスト・ナム・スンニョンの歴史が刻まれた場所である。IVEのステージは、この地に新たな韓国人の足跡を刻むこととなった。
『クレイジーリッチコリアン』はシーズン1を通じて、華やかな成功よりも本業への情熱、チームワーク、人との絆により完成された真のリッチな人生を描いてきた。IVEの「ロラパルーザ」ステージへの旅は、そのメッセージを凝縮して見せ、シーズン1の大団円を飾った。番組の最後には、シーズン2の可能性がほのめかされ、次なる情熱の持ち主たちがどのように描かれるのか、期待を残した。制作チームは「様々な議論が進行中」と明かし、続編への視聴者の関心を一層高めた。
注目の記事