夏の強い紫外線は、肌へのダメージを蓄積させる。日焼け止めはその対策として欠かせないが、「どれを選べばいいか」「どれくらい塗るべきか」と迷う人も多いはずだ。ただ塗るだけではなく、成分や指数、消費期限にも気を配ることで、効果的に肌を守ることができる。

◈ SPFとPAの意味を知って選ぶ
市販されている日焼け止めには、「SPF」と「PA」という表示がある。SPFは紫外線B波(UVB)を、PAは紫外線A波(UVA)をどれだけ防ぐかを示している。
たとえば、SPF30は約300分、SPF50は約500分のUVB防止効果を持つ。PAは「+」の数で強さを表し、PA+からPA++++まであり、「+」が多いほどUVAへの防御力が高い。
皮膚科医によれば、日常の買い物や通勤などにはSPF30・PA++以上で十分だが、海や山など長時間の屋外活動をする場合はSPF50・PA+++以上を選ぶのが望ましいという。
◈ 一度塗って終わりではない
朝出かける前に一度塗っただけで安心する人も多いが、日焼け止めの効果は時間の経過や汗、皮脂によって徐々に落ちていく。室内にいても、2~3時間おきに塗り直すのが基本だ。
特に汗をかいたり水に濡れたりした場合は、ウォータープルーフ製品であっても再度塗り直す必要がある。
また、使用量も大切だ。顔全体には指2本分程度の量をムラなくしっかり伸ばして塗ることで、パッケージに記載されたSPFやPAの効果が発揮される。薄く塗ってしまうと、数値どおりの防御効果が得られない場合もある。
◈ 保管方法と消費期限にも注意
日焼け止めも化粧品の一種であり、当然ながら消費期限がある。一般的には開封後12カ月以内の使用が推奨されているが、直射日光の当たる場所や高温の車内に置いておくと、成分が劣化することがある。
特に紫外線を防ぐ成分は熱や光に弱いため、使用前に保存状態や期限を確認しておきたい。また、何度も開閉されるチューブタイプは雑菌が入りやすいため、衛生面にも注意が必要だ。
◈ 肌タイプに合った製品選びを
自分の肌質に合わせて製品を選ぶことも、日焼け止め選びでは大切なポイントになる。
脂性肌の人にはベタつきの少ないジェルやウォータータイプが、乾燥肌には保湿成分入りのクリームタイプが適している。敏感肌には、肌にやさしいノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)タイプを選ぶのが安心だ。
また、トーンアップ効果のある日焼け止めを使えば、UV対策と同時にベースメイクも兼ねられるため、忙しい朝にも重宝する。
日焼け止めは、夏場の強い日差しを避けるだけでなく、くもりの日や室内にいても必要な存在だ。正しく選び、正しく使うことで、肌の健康を守り、将来のシミやシワの予防にもつながるだろう。
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