真夏の健康トラブルを防ぐために、医師たちが実際に避けている日常習慣が注目を集めている。各診療科の専門医たちが、自身の経験に基づき「やらないことリスト」を明かした。
あるリハビリ専門医によれば、夏のレジャー中に起きやすい事故として「プールや川でのダイビング」が挙げられる。頭を水底に打ちつけて頸椎を損傷し、四肢麻痺に至るケースもあり、特に若年層の男性に多いという。
小児科の医師は、1歳未満の乳児のベッドにぬいぐるみや枕を置かないよう警告している。柔らかすぎる寝具が窒息につながるリスクがあり、乳幼児突然死症候群との関連も指摘されている。
耳鼻咽喉科の医師は、鼻血が出た際にティッシュで鼻を詰める行為を控えるよう助言。前かがみの姿勢で小鼻を優しく押さえることで止血しやすくなるという。
産婦人科の専門家は、生理期間以外のパンティライナー使用が膣炎や膀胱炎の一因になる可能性があるとし、日常的な使用は避けたほうがいいと述べている。
また、循環器内科の医師は、果糖や炭酸が含まれる清涼飲料の常飲を危険視。エナジードリンクを飲む際にはゼロシュガータイプを選び、1日1本を超えないようにするのが望ましいとしている。
家庭医学の専門医は、起床後すぐのコーヒー摂取を控えている。起床直後は体内でコルチゾールが分泌される時間帯であり、このタイミングでカフェインを摂取すると体内リズムが乱れ、慢性疲労の原因になりうる。
睡眠に関しては、精神科の医師が「眠れない時にアルコールを飲むのは逆効果」と警鐘を鳴らしている。アルコールは深い睡眠を妨げ、質の悪い睡眠が慢性化する原因となる。また、ベッドでのスマートフォン使用も脳を覚醒させるため、睡眠を妨げる習慣とされる。
応急医療の専門医は、電動キックボードの使用に対して慎重な姿勢を示す。特にヘルメットを着用せずに乗車することで、脳出血や骨折などの重傷事故が若者の間で多発していると報告されている。
眼科医は、目のかゆみがあっても擦らないよう呼びかける。物理的な刺激が網膜裂孔や剥離の引き金になることもあり、特にアレルギー体質の人は注意が必要とされる。
最後に、歯科の医師は、氷やキャンディーを噛んで食べることを避けるよう勧めている。これらの硬いものは歯に亀裂を生じさせることがあり、最悪の場合は抜歯やクラウン治療が必要になるケースもあるという。
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