メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

人間としての根本「慈悲や愛情」を忘れてはならない、本当の家族とは…ロボット犬「Aibo」を通じて気付くこと

川田翔平 アクセス  

韓国成均館(ソンギュン館)大学グローバル融合学部キム・ジャンヒョン教授

数日前、韓国の国民が尊敬してやまないあるスポーツ選手の記者会見を見て、共感のコメントが多くみられた。

家族だからという理由でなんでも許せたとしても、そのような無条件の愛を悪用し家族一員を犠牲にするとしたら、どこまで許容できるか?これに対するコメントには、家族の過ちが決して違法行為のレベルになってはならないという共感の声が多く上がった。

家族の意味を再確認するこの時期に、ロボットの犬を家族のように愛す消費者たちを思い出す。

ソニーが「人工知能ロボット」という意味のAiboと名付けた犬型ロボットを発売したのは25年前の1999年だ。このロボットはソニー独自のオペレーティングシステムを搭載し、足や腰など18箇所を自由に動かして自然な動きができるよう開発された。

64ビットプロセッサ、タッチセンサー、スピーカー、マイク、リチウムイオンバッテリー、CCDカメラなど、当時としては最先端の仕様を備えたこのロボットは、子供から60代まで幅広い愛情を受け、高い売上を記録した。アメリカなど海外への輸出も試みたが、初期モデルのほとんどが日本で消費されるほどの人気を博した。

特に子どもたちの反応が印象的だった。子どもたちはAiboを生物でも無生物でもない中間的存在と認識したが、友達として親しむことにためらいはなかった。関連研究では、Aiboが子どもたちの社会性の発達と人間・ロボット間のコミュニケーション能力を向上させるポジティブな効果があると報告された。別の研究では、Aiboと触れ合ったことのある人はロボットに対してポジティブな考えを持っており、Aiboが人々のロボットに対する受容性を高め、人間とロボット間のコミュニケーションにおけるポジティブな認識を広めたと評価された。

Aiboは感情表現と学習能力を持っていたため、子どもや高齢者とのコミュニケーションに才能を発揮することができた。Aiboとのコミュニケーションを通じて深い絆を築いた高齢者たちは、壊れたAiboを廃棄する代わりに近くの寺に供養塔を設け、僧侶とともにAiboの「魂」を讃え感謝の意を示すこともあった。ある高齢者は、Aiboのおかげでペットを失った悲しみから立ち直ることができたと述べた。

2006年に生産中止となったAiboは、2018年にERS-1000というモデル名で再び発売された。1世代目のAiboと長い間過ごしてきた人々は、Aiboが戻ってきて再び家族が増えたようで、元気を取り戻すことができたと喜んだ。特に高齢者や障害のある人々、一人暮らしの青年たちはAiboの再発売を歓迎した。

ロボットの進化は眩しい。2020年のCESでサムスン電子が紹介したBallieというロボットはまるでボールのように見えるが、ユーザーが気になる内容を直接壁に投影して見せることができ、家の中の電子機器をユーザーが望む方向に制御する能力を持っている。Hanson Robotics社のSophia(ソフィア)というロボットは人間に似た外見を持ち、自然な会話をする能力を持っており、人間の表情を真似する姿に恐怖を引き起こすこともある。

現代自動車が買収したBoston DynamicsのAtlas(アトラス)ロボットは歩く、走る、ジャンプ、パルクール動作まで可能な運動性が目立つ。Ameca(アメカ)というヒューマノイドロボットは人間に似た表情とジェスチャーを示すことができ、人工知能を活用した脳を持っている。TeslaのOptimus(オプティマス)は、人間が家庭や工場で行う作業を即座に代行できる能力を持っている。

人間が周囲の人々を苦しい目に合わせることが増えていく一方で、人間を慰めるペットロボットやヒューマノイドロボットは急成長している現実が非常に興味深い。しかし、人間として愛するという基本的な人格を持つことが、ロボット技術の進歩よりもより重要である。

最先端のロボット犬に対しても人間は慈悲と愛情を感じることができるのにも関わらず、周囲の人々に温かさを感じさせる美徳を持つことができないとはどういうことだろうか。

いくら社会が複雑になっても、ロボットにさえ感じられる家族愛、隣人愛といった根本を放棄してはならない。教育者として、ますます責任感を感じるようになる今日この頃だ。

川田翔平
shohei@kangnamtimes.ja

コメント0

300

コメント0

[ライフスタイル] ランキング

  • 173cm・48kgの非現実ボディ!チャン・ウォニョンが明かした「ヒップ集中トレーニング」の秘密
  • 【肺から脳へ】認知症患者602人の解剖で判明...大気汚染の微粒子が脳内で引き起こす恐ろしい変化!
  • 赤?黄?緑?...健康効果が全然違う!医師も注目する最強の“パプリカの色”とは?
  • 睡眠時の姿勢で認知症まで予防できる!?脳の老廃物除去に最適な睡眠姿勢は「横向き」と判明!
  • 口腔ケアの落とし穴?毎日使っていた「口腔洗浄剤」で血管機能悪化の可能性!
  • 健康にいいと言われた「マラソン」に挑戦したら…○○がんの発症率が高まるかも!?

こんな記事も読まれています

  • 【スクープ】ポルシェ「カイエン・クーペEVターボGT」目撃!総出力1,000馬力超で2026年以降登場へ
  • 【ホンダ】ジャパンモビリティショー2025で「ホンダ0シリーズ」初公開…サルーン&SUVプロトタイプ登場
  • 【トヨタ】RAV4&ランドクルーザー派生の新型EV SUV…米ケンタッキー工場で生産、2027年までに投入
  • ボルボCEO警告「中国EV攻勢で欧米ブランドは一部消える」…完全EV化計画を修正しつつも“電動化は不可逆”
  • 「ごはんの夢でも見てるのかな」?エサ皿の前で“立ったまま”居眠りする子猫が無防備すぎて尊い!
  • 「領空侵入は序章に過ぎない」?ロシア、“極超音速ミサイル”海上発射でNATO防空網の限界試す
  • 「石油を狙え!」ウクライナのドローン攻撃で“ロシア最大級の製油所”炎上 ゼレンスキー「最も効果的な制裁だ」
  • 「戦闘機が作れない!」中国のゲルマニウム輸出制限で価格“14年ぶり”高騰…米欧防衛産業はパニック

こんな記事も読まれています

  • 【スクープ】ポルシェ「カイエン・クーペEVターボGT」目撃!総出力1,000馬力超で2026年以降登場へ
  • 【ホンダ】ジャパンモビリティショー2025で「ホンダ0シリーズ」初公開…サルーン&SUVプロトタイプ登場
  • 【トヨタ】RAV4&ランドクルーザー派生の新型EV SUV…米ケンタッキー工場で生産、2027年までに投入
  • ボルボCEO警告「中国EV攻勢で欧米ブランドは一部消える」…完全EV化計画を修正しつつも“電動化は不可逆”
  • 「ごはんの夢でも見てるのかな」?エサ皿の前で“立ったまま”居眠りする子猫が無防備すぎて尊い!
  • 「領空侵入は序章に過ぎない」?ロシア、“極超音速ミサイル”海上発射でNATO防空網の限界試す
  • 「石油を狙え!」ウクライナのドローン攻撃で“ロシア最大級の製油所”炎上 ゼレンスキー「最も効果的な制裁だ」
  • 「戦闘機が作れない!」中国のゲルマニウム輸出制限で価格“14年ぶり”高騰…米欧防衛産業はパニック

おすすめニュース

  • 1
    「また暴走か?」マスク氏、英国の極右集会で政権交代呼びかけ...“テスラ不買運動”再燃で株価急落の懸念!

    ニュース 

  • 2
    【疑問】テスラ、独グリュンハイデ工場で生産拡大を計画…販売半減も「全供給市場で前向きな兆し」と強調

    ニュース 

  • 3
    「見えない爆撃機」B-21レイダー2号機が試験飛行!米空軍、100機体制で北朝鮮・中国への抑止力強化へ

    ニュース 

  • 4
    【惨劇】イスラエル軍のイエメン空爆で記者26人含む46人死亡、165人負傷…フーシ派「報復は必至」

    ニュース 

  • 5
    米国の「日本のように数千億ドル権限を渡せ」との要求を韓国が拒否! 自動車関税25%継続も立場を貫いた理由は?

    ニュース 

話題

  • 1
    「戦争拡大のシグナルか」...ロシア自爆ドローン、ルーマニア領空を侵犯!F-16緊急発進、NATO正面衝突の危機

    ニュース 

  • 2
    「アメリカ・ファースト」のはずが自縄自縛!トランプ氏、“反移民強硬路線”が経済問題と衝突し迷走か

    ニュース 

  • 3
    「目の前にいたのに…」彼女がアンカー起用されなかった“屈辱の真相”

    エンタメ 

  • 4
    「安全点検済みのはずが…」SEVENTEENライブで予期せぬ花火事故発生

    エンタメ 

  • 5
    米中、マドリードで6時間に及ぶ協議…「関税・TikTok・首脳会談実現」が焦点に

    ニュース 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]