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「ゴールドフィンガーが帰ってきた!」…100年の歴史を背負う“純金ファントム”が放つ圧倒的存在感とは

山田雅彦 アクセス  

ロールス・ロイス・ファントム 100周年記念モデル
007『ゴールドフィンガー』に着想を得た
特別仕様車が登場

引用:ロールス・ロイス
引用:ロールス・ロイス

ロールス・ロイスはファントムの誕生から100周年を迎え、特別仕様のビスポークモデル「ファントム ゴールドフィンガー」を発表した。この記念車は、イタリア・コモ湖で開催されたクラシックカーの祭典『コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ』で初披露され、映画『007 ゴールドフィンガー』の世界観を精緻に再現した芸術作品として注目を集めた。

モデルのモチーフは、劇中で悪役オーリック・ゴールドフィンガーが乗る1937年型ファントムIII セダン・ド・ヴィル。18金および24金による純金装飾を含むディテールには、映画の象徴的な要素が忠実に反映されている。ブランドの伝統とクラフツマンシップの粋が結集され、100年の歴史を象徴する一台となった。

引用:ロールス・ロイス
引用:ロールス・ロイス

純金で彩られた至高の一台
100周年にふさわしい威厳と存在感

ファントム ゴールドフィンガー最大の特徴は、車体各所に施された18金・24金の装飾。フロントおよびリアのコンソールベース、グローブボックス内側、センターコンソールに設置された隠し金庫まで金色に彩られており、ドアシルには車名を刻んだ純金プレートがあしらわれている。もはや車両という枠を超え、ロールス・ロイスが誇るビスポーク技術の極致を体現している。

内装の細部には、映画の舞台となったスイス・フルカ峠の地形を再現したコンソールデザインが施され、地図上のレリーフラインで実際の地形が緻密に描写されている。天井には719個の星が刺繍され、映画の夜空が忠実に再現された。劇中に登場したゴルフクラブや傘、さらには007ロゴまでが精巧に織り込まれ、細部へのこだわりが光る。

外観には、1937年型ファントムIIIの黒×黄色のツートンカラーが現代的にアレンジされ、ナンバープレートには金の元素記号に由来する「AU1」が採用された。象徴的な「スピリット・オブ・エクスタシー(歓喜の女神像)」も特殊なメッキ加工によって、銀色の下から金色が現れる仕様となっている。

引用:ロールス・ロイス
引用:ロールス・ロイス

ストーリーと遺産の融合
ファントムの精神を体現

ファントム ゴールドフィンガーは、ただの豪華なカスタムカーではない。映画『ゴールドフィンガー』公開60周年とファントム誕生100周年という節目を同時に祝う意味合いを持ち、映画の歴史とブランドの伝統を融合させた特別な作品となっている。イベント会場には、劇中で使用された実車のファントムIII セダン・ド・ヴィルも展示され、オリジナルの価値を改めて示す場となった。

さらに、100年にわたるファントムのデザイン進化を表現したアートワーク8点も公開された。各時代のファントムを当時の芸術様式で再解釈したものであり、自動車としての進化だけでなく、文化的影響も含めてその価値を提示した。

ロールス・ロイスはこのモデルを通じて、ビスポークの頂点とブランドヘリテージの集大成を世に示した。初代オーナーには英国のあるコレクターが選ばれており、この特別な一台は、希少性と歴史的価値を重視するごく限られた顧客にのみ提供されるという。

山田雅彦
editor@kangnamtimes.com

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