SFはもう妄想ではない、世界初の飛行自動車が生産段階へ

米国の自動車・航空企業であるアレフ・エアロノーティクス社が、世界初の電動飛行自動車と呼ばれる「モデルA・ウルトラライト」の生産を開始したと発表した。

この車両は、トランクとボンネットの内部に格納された8つのプロペラを利用して垂直に離陸することができ、車輪に装着された4つの小型モーターによって一般的な電気自動車（EV）と同様に道路を走行することも可能だ。

空中では最高時速177kmで飛行することができ、地上での走行距離は最大321kmに達する。操作方法は15分程度で習得可能だ。ただし、現時点では日中の飛行のみが許可されており、都市部や人口密集地域の上空での飛行は認められていない。

アレフ・エアロノーティクス社は初期ロットを手作業で製造し、一部の顧客にのみ提供して実環境で制限的な試行運用を行う計画だ。同社はこの段階的なプロセスを通じて、本格的な量産に先立って発生し得る課題を検証し、補完できると説明している。

現在までに3,500台以上の事前予約が受け付けられており、価格は約4,660万円となっている。なお、車両の定員は2名だ。