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「燃えないEVが来る」中国科学院が開発した自己防火バッテリー

山田雅彦 アクセス  

引用:中国科学院
引用:中国科学院

電気自動車の火災に対する懸念が根強く残る中、発火そのものを防ぐバッテリー技術が登場した。 中国の研究チームが開発した次世代電解質は、高温で自ら「スマート防火壁」を形成し、熱暴走を抑制することを核心としている。商業化に成功すれば、電気自動車は内燃機関車よりも安全な移動手段になる可能性も提起されている。

バッテリー火災は電気自動車が直面する最大の問題の一つとされている。実際の発生頻度は相対的に低いものの、熱暴走と消火が難しいバッテリー火災に対する恐怖から購入をためらう人も少なくない。

このような状況で、中国の研究チームが重要な技術的進展を遂げたと発表した。 中国科学院物理研究所の研究チームは、火災の拡散を物理的に遮断できる自己保護型不燃性電解質を開発した。この技術が実際の環境でも効果を証明すれば、電気自動車の安全において最も画期的な進展の一つと評価される可能性がある。今回の技術の核心は、現在ほとんどの電気自動車に使用されているリチウムイオンバッテリーではなく、ナトリウムイオンバッテリーを適用している点が挙げられる。

公開された研究によると、研究チームは「不燃性高分子電解質(PNE)」を開発した。既存の電解質が単に燃焼を抑制することに焦点を当てていたのに対し、この物質は温度が危険なレベルに達したときに能動的に反応する。

温度が150度を超えると、電解質は迅速に状態が変化し固体化する。この過程でバッテリー内部には研究チームが「スマート防火壁」と呼ぶ構造が形成される。既存の難燃性電解質が可燃性を低下させる受動的防御方式に依存していたのに対し、今回の技術は物理的な保護層を形成する能動的な仕組みとなっている。

異常な高温を感知すると、液体状態の電解質が高密度のバリアへと変化し、セル間の熱伝導を遮断し、熱暴走につながる連鎖反応を抑制する。熱暴走は単一のバッテリー欠陥が大規模な火災や爆発に拡大する主要な原因であるため、これを抑制する技術は非常に重要となる。

ナトリウムイオンバッテリーは、原料であるナトリウムがリチウムよりも豊富で、コスト面でも有利である可能性があるため注目されている。また、エネルギー密度よりもコスト、耐久性、安全性が重要な分野で有望な代替品として評価されている。これは電気自動車のみならず、大型商用トラック、大規模エネルギー貯蔵システムなどさまざまな分野に応用できる。

このような安全性の改善は、ナトリウムイオンバッテリーの商業化を加速させる重要な後押しとなる見込みだ。 今後、電気自動車のバッテリーが内部で火災を抑制できるレベルに達すれば、電気自動車はむしろ内燃機関車よりも低い火災リスクを持つ移動手段として位置づけられる可能性もある。

引用:中国科学院
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山田雅彦
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