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「Uターンボタン」じゃない…車内の謎ボタン、誤用すると事故リスクも

山田雅彦 アクセス  

引用:depositphotos
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初心者ドライバーが最も戸惑うボタン

車内には、ドライバーが想像する以上に多くのボタンが並んでいる。毎日クルマに乗っていても、すべてのボタンの機能を正確に把握しているドライバーは意外に少ない。なかでも、エアコン操作部付近にある車形のボタンは、初心者ドライバーが特に戸惑いやすいものの一つだ。

ボタンには、クルマのシルエットの中を矢印が円を描くように回るアイコンが刻まれている。その見た目から、一部のドライバーは冗談交じりに「Uターンボタン」と呼ぶこともあるが、Uターンとはまったく関係がない。このボタンの正体は、内気循環ボタンだ。簡単にいえば、車外の空気を取り込まず、車内の空気だけを繰り返し循環させる機能で、ボタンをオフにすると外気導入モードに切り替わる。一見単純なエアコンのボタンに見えるが、正しく使わないとにおいや湿気、眠気、窓の曇りにまで影響することがある。

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内気循環は外気を遮断する機能だ

内気循環ボタンを押すと、外気の流入が遮断され、車内の空気がエアコンやヒーターを通じて繰り返し循環される。この機能は外気の質が悪いときに有効だ。例えばトンネル走行時には排気ガスのにおいが強く車内に流れ込みやすく、前走車が大量の排気ガスを排出している状況でも、内気循環によって車内へのにおいの侵入を防ぐことができる。工事現場周辺や粉塵の多い道路でも同様に役立つ。

夏場にエアコンを素早く効かせたいときも内気循環が有利だ。すでに冷えた車内の空気を再利用するため、室温をより短時間で下げられる。冬場も、車内を素早く暖めたい場面ではある程度効果が期待できる。ただし、内気循環が常に最適というわけではない。長時間使い続けると車内の空気質が低下し、二酸化炭素濃度が高まるにつれてドライバーに眠気を誘ったり、集中力の低下を招いたりするおそれがある。

外気導入は新鮮な空気を取り入れる

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内気循環と対になる機能が、外気導入だ。外気導入モードでは、外の空気がエアコンシステムを通じて車内へ送り込まれる。長時間運転する際には外気導入を適切に取り入れるのが望ましく、同乗者が多いと呼吸によって車内の空気はすぐに汚れてしまうため、内気循環を使い続けると空気質がさらに悪化する。外気導入に切り替えて定期的に車内の空気を入れ替えることが重要だ。

特に冬季はフロントガラスが曇りやすい。窓の曇りは車内外の温度差と室内の湿気が原因で生じるが、内気循環モードでは湿気が逃げ場を失い、曇りがさらに悪化することがある。外気導入に切り替えれば湿った空気を外に追い出し、新鮮な空気を取り込むことができる。そのため、デフロスターボタンを押すと多くの車種で自動的に外気導入モードへ切り替わる設計になっており、この仕組みを知らないドライバーは設定が変わる理由が分からず戸惑うことがある。

トンネルではオン、長距離走行では定期的に外気へ切り替えを

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内気循環ボタンは状況に応じて使うことが重要だ。トンネルに入る前にオンにしておくのが賢明で、トンネル内に滞留する排気ガスや粉塵が外気導入モードのまま走行すると車内に入り込むおそれがある。前走車がディーゼル車だったり排気ガスが多い場合、あるいは粒子状物質(PM)が多い日に都市部の渋滞路を走行する際にも活用できる。

ただし、高速道路での長時間走行や長距離ドライブ中に常時オンにしておくのは好ましくない。車内の空気が長時間循環し続けると酸素濃度が低下し二酸化炭素濃度が上昇するため、気づかないうちに眠気が生じたり判断力が鈍るおそれがある。特に家族や複数の同乗者がいる場合、車内の空気はいっそう速く悪化する。トンネルや排ガス・粉塵が多い区間では内気循環をオンにし、一般走行や長距離走行では定期的に外気導入へ切り替える——これが安全な使い方だ。内気循環ボタンは、押したまま放置するものではない。

曇り発生時の内気循環はむしろ逆効果だ

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冬季や雨天時にドライバーがよく経験する悩みの一つが、フロントガラスの曇りだ。こうした場面で多くのドライバーはヒーターをつけたりエアコンを調整するが、内気循環のままにしていることが少なくない。しかし曇りがひどい場合、内気循環はむしろ状況を悪化させることがある。車内で生じた湿気が外に逃げられず滞留し続けるためで、乗員の呼吸から生じる湿気のほか、濡れた傘や靴、雨や雪で濡れた衣服なども車内の湿度を高める要因になる。

視界の曇りを素早く除去するには、デフロスターボタンを押して外気導入モードに切り替えるのが効果的だ。エアコンを同時にオンにすると除湿効果が加わり、曇り取りに役立つ。冬場にエアコンを入れると寒くなると思うドライバーもいるが、曇りを取る際にはエアコンの除湿機能を併用するのが一般的だ。重要なのは吹き出し口をフロントガラス方向に向け、車内の湿気を排出することで、内気循環ボタンを誤って使い続けると視界確保が遅れ、事故のリスクが高まることもある。

小さなボタン一つが運転の安全を左右する

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内気循環ボタンは単なる快適機能のように見えるが、実際には運転環境に大きく影響する。トンネルや排気ガス・粉塵・悪臭が気になる区間では車内の空気を守る役割を果たし、夏場はエアコンの効率を高めて車内を素早く冷やすのに貢献する。一方で長時間使い続けると車内の空気が悪化して居眠り運転を招くおそれがあり、雨天時や冬季には窓の曇りを悪化させて視界を損なうこともある。つまりこのボタンは、いつ使うかよりも、いつ解除するかを知ることのほうが重要といえる。

ドライバーがしばしばUターンボタンと誤解するこのクルマ形の矢印ボタンは、車内の空気を循環させるか外気を取り込むかを切り替える、内気循環の切り替えスイッチだ。初心者だけでなく、運転歴の長いベテランドライバーでも正確な使い方を知らない場合は少なくない。トンネルではオンにし、長距離走行では定期的に換気し、窓が曇ったら外気導入に切り替える——この使い分けを意識するだけで、車内の空気質と運転の安全性は大きく向上する。

山田雅彦
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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