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「意外と活用しきれていない機能」ECOモードボタン、ガソリン高値時代にまだ使わないのか

山田雅彦 アクセス  

引用:depositphotos
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給油費節約の鍵は運転習慣にある

ガソリン価格が上昇すると、ドライバーがまず意識するのが燃費である。

同じ距離を走っても、運転習慣によって燃料消費は大きく変わる。頻繁な急加速やブレーキの連続使用は燃費を悪化させる。高速道路で必要以上に速度を上げれば燃料消費が増え、常に重い荷物を車内に積んで走るのも燃費には好ましくない。

しかし、ドライバーが意外と活用しきれていない機能を一つ押すだけで、燃費向上に貢献する場合がある。それがECOモードボタンだ。車種によって「ECO」「DRIVE MODE」「ECO MODE」などと表示される。このボタンはエンジン、トランスミッション、エアコンの応答特性を調整し、燃料消費を抑える方向に車両を制御する機能だ。ガソリン価格が高止まりする昨今、単なる便利機能にとどまらず、燃料費節約の基本装備として認識されるようになっている。

ECOモードは車の動きを穏やかにする

ECOモードをオンにすると、車両の挙動が通常より穏やかになる。アクセルを踏み込んだ際、エンジンが即座に強く反応するのではなく、やや穏やかに動作する。トランスミッションも燃料を節約する方向で作動し、不要な高回転を抑えるよう制御する仕組みとなっている。

一部の車ではエアコンの出力も調整される。冷暖房の能力を極端に低下させるのではなく、エネルギー消費を抑える方向で設定するものだ。こうした特性から、乗り始めは車の動きに物足りなさを覚えることがある。しかし、市街地の通勤走行や定速走行では、むしろ不要な加速が抑えられ、燃費管理に有効だ。特に運転に慣れないドライバーは、無意識にアクセルを深く踏みがちだ。ECOモードをオンにすることで車の急激な反応が抑制されるため、こうした場合の燃料消費を抑えるのに役立つ。

通勤路の渋滞区間で効果が高い

ECOモードは高速走行よりも市街地走行で効果を実感しやすい。通勤路のように頻繁な停止・発進を繰り返す区間では、急加速・急減速が多くなりがちだ。ECOモードを使用すると加速反応が穏やかになり、無駄な燃料消費を抑えられる。信号の多い道路でも効果を実感しやすい。前方の信号が赤に変わっているにもかかわらず加速を続け、直後にブレーキを踏むような運転は、燃費を大きく悪化させる。ECOモードはこうした運転習慣を緩和するのに役立つ。

ハイブリッド車であれば、さらに大きな効果を実感できるかもしれない。ECOモードと回生ブレーキ、電動モーターによる走行が連携することで、燃料消費を抑える方向に車が制御されるためだ。電気自動車でもECOモードは電費向上に貢献する。バッテリー消費を抑え、航続距離を少しでも延ばしたい場合に活用できる。つまり、ECOモードはガソリン車・ディーゼル車にとどまらず、ハイブリッド車やEVのドライバーにも有用な機能といえる。

高速道路では定速走行がより重要だ

ただし、ECOモードをオンにするだけで必ずしも燃費が改善するわけではない。最終的には、ドライバー自身のアクセル操作が最も重要な要素となる。高速道路ではECOモードよりも一定速度を保つ習慣がより重要な場合がある。頻繁な加減速は燃料消費を増大させる。

こうした場面では、クルーズコントロールを併用すると効果的だ。アダプティブクルーズコントロール(ACC)を搭載した車であれば、先行車との車間距離を維持しながら一定速度での走行が可能だ。平坦な高速道路では不要な加減速が抑えられ、燃費管理に有利に働く。

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もっとも、起伏の多い区間ではクルーズコントロールが速度維持のために過剰に加速する場面もある。そのような場合は、ドライバー自身が穏やかにアクセルを調整するほうが適切なこともある。また、悪天候や交通量の多い状況ではクルーズコントロールを使用すべきでない場面もある。燃費よりも安全性を優先すべきことは言うまでもない。

高速道路での燃費向上には、ECOモードの活用とあわせて速度超過を避け、十分な車間距離を保ちながら定速走行を維持することが基本となる。

ECOモードが不便な状況もある

ECOモードは燃料費の節約に役立つが、すべての状況で最適というわけではない。素早い加速が必要な場面では、レスポンスの遅さがもどかしく感じられることがある。

高速道路の合流地点や短距離での追い越しが必要な場面では、車の反応が遅く感じられる可能性がある。こうした場面では一時的にノーマルモードやスポーツモードへ切り替えるほうが安全といえる。上り坂でも同様にECOモードを不便に感じる場合がある。車両が出力を抑えるために、パワー不足を感じやすいためだ。

夏の猛暑日や冬の厳寒時にも注意が必要となる。ECOモードが空調の出力を抑える車種では、車内が快適な温度になるまでの時間が長くなることがある。そのような場合は、まずノーマルモードで車内温度をすばやく整え、ある程度快適な環境になってからECOモードに切り替えるとよい。

つまりECOモードは、常時使用を前提とした機能ではなく、走行状況に応じて使い分けるものだ。燃費節約は重要だが、安全性と乗り心地を損なわない範囲で活用することが前提となる。

ボタン以上に重要なのは滑らかな運転だ

ECOモードは燃料費の節約に貢献する機能だ。しかし、ボタン一つで燃費が劇的に向上するわけではない。真の決め手は運転習慣にある。

発進時は滑らかに加速し、前方の信号を先読みして不要な加速を控えることが基本となる。急ブレーキを避け、十分な車間距離を保つことも欠かせない。タイヤの空気圧も定期的に確認する必要がある。空気圧が低いと転がり抵抗が増し、燃費が悪化する可能性がある。トランクに不要な荷物を積んで走ることも燃費悪化の一因となる。エアコンを必要以上に強く設定すると、燃料・電力消費の増大につながる場合がある。

ドライバーが押さえておきたいポイントは次の3点に集約される。市街地の通勤路ではECOモードをオンにして滑らかに運転すること。高速道路では速度超過を避け、一定速度を維持すること。素早い加速が必要な状況では、安全のためにノーマルモードへ切り替えること。

ガソリン価格が高止まりする今、ECOモードは必ず知っておきたい機能だ。小さなボタン一つと丁寧な運転習慣の組み合わせが、毎月の燃料費に着実な差をもたらすことになる。

山田雅彦
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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