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金利決定に不満のトランプ前大統領、FRBへの介入を強調

川田翔平 アクセス  

引用=AFP通信

過去の任期中から米中央銀行の金利決定に不満を抱いていたドナルド・トランプ前大統領が、中央銀行の独立性を保障する世界的な慣行を破るべきだと主張した。彼は、自身が成功した実業家として中央銀行の管理者たちよりも優れた判断力を持っているとし、大統領が中央銀行の政策決定に発言権を持つべきだと述べた。

来る11月の大統領選挙に共和党候補として出馬するトランプ前大統領は、現地時間8日、米フロリダ州パームビーチの自宅「マール・ア・ラーゴ」で複数のメディアを集めて記者会見を開いた。彼はこの席で、米国の中央銀行である連邦準備制度(FRB)がいくつかの誤りを犯したとし、特にジェローム・パウエルFRB議長が金利決定のタイミングを誤ったと主張した。トランプ前大統領は「大統領が少なくともFRBで発言権を持つべきだと考えている」と述べ、「私はそれを強く信じている」と強調した。また、「私は多くの財を成し、非常に成功してきた。多くのケースで、自分の直感がFRBの人々や議長よりも優れていると感じている」と語った。

トランプ前大統領は、在任中の2017年11月にパウエル氏をFRB議長に指名したが、翌年から彼の金利引き上げを批判した。当時、パウエル議長は、約10年続いた景気刺激のための金融緩和政策を正常化し、景気過熱を防ぐために約1年の間に4度の金利引き上げを行った。一方、景気刺激策として大規模な減税と財政支出の拡大を目指していたトランプ前大統領にとって、金利引き上げにより負担する利息が増えたため、これに強い不満を抱いていた。

2019年には、トランプ前大統領がパウエル議長を公然と解任すると脅迫した。彼の発言は、政府が中央銀行の金利および通貨政策に干渉しないという世界的な慣行に反するものであり、当時も議論を巻き起こした。

引用=ロイター通信

トランプ前大統領は大統領を退任した後もパウエル議長を良く思っていない。彼は今年2月、フォックスニュースのインタビューで、もし自身が大統領選で勝利した場合、パウエル氏をFRB議長に再任しないと語った。また、パウエル議長について「彼は政治的だと考えている。もし彼が金利を下げれば、おそらく民主党を助けるための何らかの意図があると思う」と述べ、FRBが選挙前に金利引き下げで景気刺激策を講じ、民主党を支援する可能性を示唆した。

さらに、6日に公開されたインタビューで、パウエル議長について「彼が正しいことをしていると判断すれば、任期(2026年まで)を全うさせるだろう」と述べた。米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は4月、トランプ氏の選挙キャンプ関係者の話として、トランプ氏が再選後にFRBの独立性を弱め、政府が金利政策により強く介入する計画を検討していると報じた。トランプ前大統領はまた、先月のインタビューでFRBの金利決定について「彼ら(FRB)は選挙前、11月5日までに行うだろう」と述べ、「彼らもまた金利引き下げをしてはいけないことを理解している」と語った。しかし、実際には、同月18日に行った大統領選候補受諾演説では、自分が選挙に勝てば金利を引き下げると述べた。

一方、トランプ前大統領は8日の記者会見で「ウォール街の専門家たちが『トランプが勝たなければ経済危機が訪れる』と言っているが、私もそう思う」と主張した。

川田翔平
editor@kangnamtimes.com

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