メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

テスラのCEO、イーロン・マスクによる440億ドルのツイッター買収が銀行に与えた深刻な負担とその影響

川田翔平 アクセス  

引用=ロイター通信

イーロン・マスクがテスラの最高経営責任者(CEO)として、現在はXと名を変えたソーシャル・メディアのツイッターを買収した際、資金を提供した銀行が窮地に陥っている。

買収資金を貸し出してから2年近く経過しているが、資金を回収することも、貸倒処理することもできていない。銀行のバランスシートに長期間負担をかけ続けている。

7つの銀行から130億ドルの融資

マスクのX買収に資金を提供したのは合計7つの銀行である。ウォール・ストリートのモルガン・スタンレーとバンク・オブ・アメリカ(BofA)、英国系のバークレイズ、フランス系のBNPパリバとソシエテ・ジェネラル(SG)、そして日系の三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)とみずほがマスクに資金を貸し出し、大きな損失を被った。

マスクは2022年10月に440億ドル(約6兆4280億円)で当時のツイッターを買収し、これらの銀行は約130億ドル(約1兆8991円)を貸し出した。

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は20日(現地時間)に、当時のツイッター買収金額の過大評価が問題視されていたが、銀行は世界最高の富豪であるマスクが一部の投資家を集めて、既に約300億ドル(約4兆3827円)を買収資金に投入することを決めたため、マスクを信じて融資を行ったと報じた。

金融危機以降、最悪の企業買収資金の貸付

シカゴ大学の財務学教授スティーブン・キャプラン氏によると、当初銀行はマスクに資金を貸し出す際、楽観的な夢を抱いていた。彼らは損失を被った場合でも、通常通り一定の価格でこの融資を市場で売却できると考えていたが、「計画通りに進めばマスクを通じてドルあたり100セントを受け取れる」という誘惑から抜け出せず、融資の売却時期を逃してしまった。

銀行は企業買収資金として資金を貸し出すと、その融資を担保に債券を発行し、元本の一部を最低限回収することが一般的である。しかし、マスクに対するツイッター買収資金の融資はそうではなかった。「二重の利益」を追求するあまり、融資を持ち続けることになり時期を逃してしまったため、損失処理も債券発行を通じた元本回収もできていない。

ピッチブックLCDによると、今まで銀行が行った八方ふさがりの融資としては、2007年にある企業が買収に向けて行った、200億ドル(約2兆9188億円)規模の案件があるが、その企業は約1年で破産し銀行は大規模な損失を被ったまま事態は収束された。今回のテスラのように窮地に追い込まれる状況が続くことはなかった。

キャプラン教授は、テスラの融資が2年近く八方ふさがりの状況が続き、銀行の負担を強いる歴史上最悪の融資となったと指摘した。彼は「テスラの融資は銀行にとって、他のどの窮地に陥った融資よりも、長く負担をかけるものとなった」と述べた。

落ち込むX

マスクが440億ドル(約6兆4214億円)で買収し、Xと名を変えたツイッターは、買収から2年も経たない今、企業価値が190億ドル(約2兆7729億円)程度に急落した。買収金額の半分にも満たない。「報道の自由」を掲げるマスクが、ヘイトスピーチも報道の自由だと擁護することで広告主が離れていっているためである。

最近、米大統領選挙を前にXの使用が増えているというデータが出ているが、広告が回復している兆しは見られない。マスクは広告主が組織的に広告を撤回しているとして訴訟を起こし、広告主には罵声を浴びせているが、彼らは動じていない。

銀行から巨額の買収資金を借りたため、Xは財政的な負担も大きい。マスクは年間の利子負担だけで15億ドル(約2189億円)に達すると明かしている。

銀行の順位にも影響

ツイッター買収資金の融資は銀行の順位にも変化をもたらした。

マスクがツイッターを買収する前の2021年と2022年には、米国投資銀行1位と2位はBofAとモルガン・スタンレーが占めていた。しかし、2023年と2024年には、買収資金を提供しなかったJPモルガンとゴールドマン・サックスがそれぞれ1位を記録した。

銀行は依然としてこの融資に執着している。将来性を見込んでマスクに貸した資金を債券として売却していない。

WSJは、世界最高の富豪であるマスク、さらにテスラ、ニューラリンク、xAIなど6つの企業との取引を続けたいという欲望から、銀行がこの融資を手放せないと指摘した。

また、短期的には苦戦しているが、宇宙開発企業スペースX傘下のスターリンク衛星インターネット事業が上場(IPO)することで得られる巨額の収益機会を逃さないために、この融資から手を引けないとWSJは分析した。

川田翔平
CP-2023-0328@fastviewkorea.com

コメント0

300

コメント0

[ニュース] ランキング

  • 「このままじゃ全滅だ!」米30の製造業団体、政府シャットダウンの“即時解除”を要求
  • テスラ、来月上海でロボタクシー「サイバーキャブ」公開…アジア市場で“初デビュー”へ
  • 「お前たちに自由はない」イスラエル、西岸を“壁の監獄”に変える
  • 米上院、トランプ関税に“待った”…相互関税中止決議を可決
  • 「核実験再開なら即報復」...プーチン、トランプの“核挑発”に“同等対応”宣言!
  • NVIDIA、時価総額ついに5兆ドル突破!…ドイツGDPさえ超えた“AIの巨人”

こんな記事も読まれています

  • ランボルギーニ「マニフェスト」が描く“美学の挑戦”…電動化の時代に響くデザイン哲学の鼓動
  • 【オーナー専用】ランボルギーニ「THE LOUNGE TOKYO」公開…六本木裏通りに潜む“秘密の聖域”
  • 【新型】スバルBRZ 2026年型登場 …「ピュアスポーツの原点」を現代に蘇らせる
  • 「アウディ×バイエルン」23年の絆が走り出す…RS e-tron GTが導く“電動の未来と情熱の共鳴”
  • テスラ、来月上海でロボタクシー「サイバーキャブ」公開…アジア市場で“初デビュー”へ
  • 「お前たちに自由はない」イスラエル、西岸を“壁の監獄”に変える
  • 「注文と違うじゃないか!」ベジタリアンメニューに“肉混入”で客激怒、店主と射殺
  • 米上院、トランプ関税に“待った”…相互関税中止決議を可決

こんな記事も読まれています

  • ランボルギーニ「マニフェスト」が描く“美学の挑戦”…電動化の時代に響くデザイン哲学の鼓動
  • 【オーナー専用】ランボルギーニ「THE LOUNGE TOKYO」公開…六本木裏通りに潜む“秘密の聖域”
  • 【新型】スバルBRZ 2026年型登場 …「ピュアスポーツの原点」を現代に蘇らせる
  • 「アウディ×バイエルン」23年の絆が走り出す…RS e-tron GTが導く“電動の未来と情熱の共鳴”
  • テスラ、来月上海でロボタクシー「サイバーキャブ」公開…アジア市場で“初デビュー”へ
  • 「お前たちに自由はない」イスラエル、西岸を“壁の監獄”に変える
  • 「注文と違うじゃないか!」ベジタリアンメニューに“肉混入”で客激怒、店主と射殺
  • 米上院、トランプ関税に“待った”…相互関税中止決議を可決

おすすめニュース

  • 1
    死にかけた捨て犬を救ったのは、SNSがつないだ“古い友情”だった

    フォトニュース 

  • 2
    【野望炸裂】中国の6世代戦闘機「J-36」、排気ノズル&吸気口を大改修!ステルス性能と機動性を両立か

    フォトニュース 

  • 3
    【東アジア緊迫】「この戦闘機だけで韓国は3日で滅ぶ」と挑発した“この国”の挑発飛行

    フォトニュース 

  • 4
    【米露臨界】トランプが会談を中止した瞬間、“核を取り出して見せつけた”この国!

    フォトニュース 

  • 5
    「下品だ」と責められた花嫁…ウェディングドレス巡る非難の末に悲劇

    トレンド 

話題

  • 1
    「なぜ人はあくびをするのか?」眠いからじゃない!最新研究が暴いた“あくび”の意外な正体

    おもしろ 

  • 2
    「契約か信頼か」NewJeansとADORの専属契約訴訟…K-POPの未来を決める分岐点に

    HYBEアイドル 

  • 3
    「私が男だなんて!」外見は完全に女性、しかしお腹の中に“精巣”...32歳で“遺伝的男性”と判明

    トレンド 

  • 4
    【快挙】ルセラフィム『SPAGHETTI』、発売初日オリコン1位&81か国チャートイン!世界が夢中に

    K-POP 

  • 5
    【祝】“家族を持ちたい”夢が現実に…「キャプテン・アメリカ」クリス・エヴァンス、第1子誕生!

    エンタメ 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]