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マスク氏が米政府予算案に介入し、共和党と民主党の対立を激化!トランプ第2期政権の方向性に大きな影響を与える可能性

川田翔平 アクセス  

引用:ロイター通信
引用:ロイター通信

ドナルド・トランプ次期大統領が全幅の信頼を置く米政府効率化省(DOGE)のイーロン・マスク共同議長候補が、ワシントン政界に混乱をもたらしている。保守的な米政界が、革新と破壊を追求するマスク氏の理念を望んでいない。

革新と保守の不協和な共存が始まったばかりの状況で、トランプ第2期政権の成功が注目される。

24日(現地時間)、失敗しない理由は革新がないからだという理念を持つマスク氏は、米連邦政府の2025年度予算案の可決過程で、自身の理念とは異なる方式で運営されるワシントン政界と真正面から対立したと米メディアは報道した。何かが破壊され修復不可能になるまで絶え間なくテストを繰り返すシリコンバレーのスタートアップ企業流の手法で、彼は予算案処理に深く関与した。

予算案処理の期限を2日後に控えた18日、共和党と民主党は暫定予算案で妥協したが、マスク氏は米下院の共和党議員に交渉を拒否し、原点から再検討するよう促した。

下院通過直前まで進んでいた超党派の予算案について、彼は自身が所有するSNSのX(旧Twitter)を通じて150回以上の投稿を行った。マスク氏は「無駄な支出だらけだ」と主張し、これにより共和・民主両党の交渉の枠組みを破ったというのが大方の見方だ。そのため、平穏な年末年始を過ごせるはずだった米議会が混乱寸前だったと、米政治メディアのポリティコは分析している。

ポリティコは「予算案可決過程で、実業家たちの企業運営方式と、政治家や連邦政府官僚の国家運営方式との間に顕著な違いがあることを改めて認識させられた」と伝えた。さらに「予算案処理を巡って共和党議員たちは怒りを覚えたが、マスク氏は自身が望む取引を最終的に成立させた」と付け加えた。

これに関連してポリティコは、予算案処理過程で起きた一連の出来事は、今後トランプ第2期政権の発足後にワシントン政界が直面する事態の序章に過ぎないと指摘した。マスク氏の意向次第で、米政界が慎重に立てた計画が覆される可能性があることを示したという分析だ。

マスク氏の影響力の下で予算案が処理された後、共和党議員たちは混乱に陥った。また共和党のみならず民主党議員も、硬直的でリスク回避型のワシントン政界の伝統的な立法作業が、トランプ第2期政権に残っているマスク氏にとって大きな脅威になると認識した。民主党は、マスク氏が過度の影響力を行使していると共和党に的外れな怒りをぶつけている。共和党出身のマイク・ジョンソン下院議長への不満が高まるのは当然だ。

マスク氏がトランプ第2期政権の成功を導くかについて意見が分かれている。

ベンチャーキャピタル(VC)のセンターストリートパートナーズのゼネラルパートナー、ジョナサン・カースタイン氏は「DOGE議長としてマスクが連邦政府の予算支出削減という目標を達成するには、マスクが敵視していたワシントン政界への理解が必要だ」と主張した。

一方、コーネル大学教授を経てスタンフォード大学で歴史学を研究しているチャールズ・ピーターソン氏は「破壊的イノベーションの経営哲学を持つマスクは、官僚主義に立ち向かってきたシリコンバレーの長い伝統の継承者だ」と評価した。

川田翔平
editor@kangnamtimes.com

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