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【NY株式市場】トランプ大統領の政策期待を背景にS&P500指数が史上最高値を更新!ナスダックやダウ工業株も好調な動き

川田翔平 アクセス  

引用:ロイター
引用:ロイター

ニューヨーク株式市場のS&P500指数が23日(現地時間)、ついに史上最高値を更新した。これは昨年12月6日以来、約1か月ぶりの出来事である。

ニューヨーク市場の主要3指数は、ナスダックの終盤の反発に支えられ、17日以降4営業日連続で上昇した。

ドナルド・トランプ米大統領の就任を控えた17日以降、株価は上昇基調を維持していると見られる。

この勢いが続けば、ダウ工業株30種平均とナスダック総合指数も近く史上最高値を更新する可能性が高いと市場関係者は予想している。

史上最高値

S&P500指数は、大型優良株とテクノロジー株をバランスよく含み、市場全体の動向を幅広く反映する指数である。この指数が史上最高値を更新し、前日比32.34ポイント(0.53%)高の6,118.71ドル(約94万9,719円)で取引を終えた。昨年12月6日に記録した6,090.27ドル(約94万5,306円)を上回った。

一方、大型優良株30銘柄で構成されるダウ工業株30種平均も、史上最高値の更新が目前に迫っている。ダウは408.34ポイント(0.92%)上昇し、4万4,565.07ドル(約691万7,202円)で取引を終えた。

昨年12月4日に記録した史上最高値4万5,014.04ドル(約698万6,889円)の突破も間近に迫っていると見られる。

ナスダック総合指数も昨年12月16日に記録した過去最高値2万173.89ドル(約313万1,306円)に迫る勢いを見せている。ナスダックは44.34ポイント(0.22%)高の2万53.68ドル(約311万2,647円)で取引を終えた。

この日は久しぶりに全11セクターが一斉に上昇した。

トランプ・ラリー

株式市場の上昇を後押ししている要因の一つとして、トランプ大統領の政策に対する期待感が挙げられる。

トランプ大統領は、権限外だとの批判にもかかわらず、低金利と低油価を再び強調した。

さらに、連邦準備制度(FRB)を言及しなかったものの、米金利の引き下げが必要だと主張した。世界的な金利の低下を目指す考えも示唆した。また、トランプ大統領は近くFRB議長ジェローム・パウエル氏とも会談すると述べた。

また、トランプ大統領はアメリカの石油・ガス生産を奨励する一方、石油輸出国機構(OPEC)プラスにも原油価格をさらに引き下げるよう求める姿勢を見せた。

トランプ大統領の金利引き下げ要求は、FRBが28~29日に今年初の連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、沈黙期間に入った中で出された。

市場では、トランプ大統領の圧力にもかかわらず、FRBが今年の金利引き下げに慎重な姿勢を示すと予想されている。

今年初の金利引き下げは6月に行われ、12月にもう1回引き下げが行われる可能性があるとみられている。12月の引き下げ可能性は五分五分だ。

FRBの追加利下げは0.25%ポイントにとどまる可能性があり、多くても0.5%ポイントに留まるとの見方が強い。

半導体株の下落

トランプ大統領が21日に発表した5,000億ドル(約77兆6,078億円)規模の人工知能(AI)インフラ拡充計画「スターゲート・プロジェクト」への期待から上昇していた半導体関連株は、この日はほとんどが下落に転じた。

エヌビディアが終盤にわずかに反発したのみだった。

エヌビディアは0.15ドル(0.10%/約23円)高の147.22ドル(約2

万2,853円)で取引を終えた。

一方、AMDは0.71ドル(0.57%/約110円)安の123.04ドル(約1万9,104円)、ブロードコムは0.63ドル(0.26%/約97円)安の240.28ドル(約3万7,309円)となった。

エヌビディアにAI用HBM(高帯域幅メモリ)半導体を供給するマイクロン・テクノロジーは4.39ドル(4.02%/約681円)急落し、104.84ドル(約1万6,275円)で終了した。

二つの逆風が同時に襲った。

スターゲートの巨額資金調達の実現可能性に対するテスラCEOイーロン・マスク氏の悲観的な見解と、エヌビディアの主要HBM供給元である韓国のSKハイニックスの悲観的な需要見通しが悪材料として作用した。

SKハイニックスは、昨年第4四半期に過去最高の純利益を記録したものの、今年は企業のAI関連支出の鈍化により業績が期待を下回る可能性があると懸念を示した。

M7の明暗

エヌビディアは上昇基調を維持したが、M7(メガキャップ7)のビッグテック銘柄は明暗が分かれた。

テスラは3日連続で下落した。この日は2.73ドル(0.66%/約423円)安の412.38ドル(約6万4,019円)で取引を終えた。

アップルは0.17ドル(0.08%/約26円)安の223.66ドル(約3万4,721円)、アルファベットは0.39ドル(0.20%/約60円)安の197.98ドル(約3万735円)で終了した。

一方、マイクロソフト(MS)は0.51ドル(0.11%/約79円)高の446.71ドル(約6万9,349円)、アマゾンは0.41ドル(0.17%/約63円)高の235.42ドル(約3万6,547円)で取引を終えた。

メタ・プラットフォームズが顕著な上昇を示し、12.95ドル(2.08%/約2,010円)高の636.45ドル(約9万8,805円)となった。

原油価格の下落圧力が強まる

国際原油価格は下落圧力が強まり、軟調が続いている。下落幅も拡大した。

トランプ大統領がアメリカ国内の化石燃料生産を拡大する一方で、OPEC+にも圧力をかける意向を明確にしたことで、原油価格がさらに下落した。

国際原油価格の指標となるブレント原油は取引日ベースで16日以降6日間連続、米国産原油の指標となるWTI原油は5日間連続で下落した。ニューヨーク市場は20日が休場だった。

ブレント原油3月物は前日比0.71ドル(0.90%/約110円)安の1バレル=78.29ドル(約1万2,154円)で取引を終えた。

WTI原油3月物も0.82ドル(1.09%/約127円)安の1バレル=74.62ドル(約1万1,584円)まで下落した。

川田翔平
editor@kangnamtimes.com

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