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最精鋭部隊を「盾」に使うロシア軍の戦術に北朝鮮が反発?金正恩が撤退を要請との分析も

川田翔平 アクセス  

引用:Newsis
引用:Newsis

ロシアの傭兵としてクルスク地域に派兵された北朝鮮軍が、ここ3週間最前線に姿を見せておらず、大きな人的被害により後退したとの見方が出ている。

4日、米政府系放送局「自由アジア放送(RFA)」は、ウクライナのメディア「ウクライナ・プラウダ」がウクライナ特殊作戦軍の報道官オレクサンドル・キンドラデンコ大佐の発言を引用し、派兵された北朝鮮軍が約3週間最前線に姿を見せていないという先月31日の報道を伝えた。

キンドラデンコ大佐は、北朝鮮軍がウクライナ軍との戦闘で多くの死傷者を出した後、前線から後退したとみられると述べ、自身はクルスク地域内のウクライナ特殊作戦軍が配置された場所についてのみ言及していると付け加えた。米紙「ニューヨーク・タイムズ」も同日、ウクライナと米当局者の話として、北朝鮮軍がクルスク地域で2週間姿を見せていないと報じた。

キンドラデンコ大佐は先月27日にも、北朝鮮軍がウクライナ第73海軍特殊作戦連隊が配置されたロシアのクルスク州の一部から、一時的に撤退したとみられると明らかにしていた。ウクライナのオレクサンドル・シルスキー総司令官も、昨年11月にロシアに到着した北朝鮮軍は約1万1,000人規模だったが、前線に投入されてから3カ月で兵力が半減したと述べた。

ウクライナ軍は北朝鮮軍が勇敢に戦ったと評価しつつも、ロシア軍との連携が不十分で、無秩序な隊列で突撃したため、死傷者が急増したと分析した。また、北朝鮮軍はほとんどが最精鋭特殊部隊出身だったが、ロシア軍は彼らをウクライナ軍の火力と地雷にさらされた地に投入し、歩兵として活用するにとどまったと伝えた。

先月28日、ウクライナ国家安全保障・国防委員会傘下の虚偽情報対策センターで、センター長を務めているアンドリー・コバレンコはテレグラムで、北朝鮮軍はこれまでドローンや砲撃への対応を学べず、相当な被害を受けたとし、人的被害により一時退却した北朝鮮軍は現在、ロシア軍および北朝鮮軍の将校らと共にこれまでの戦術的な誤りを分析していると主張した。

米ランド研究所の軍事専門家ブルース・ベネット上級研究員も、北朝鮮のキム・ジョンウン国務委員長がロシア側に派兵された北朝鮮軍を最前線から後退させるよう要請した可能性があると述べた。ベネット上級研究員は、キム委員長が北朝鮮軍の特殊部隊がロシアの砲兵や戦車などの支援を受けて前線に投入されることを望んでいたが、ロシアはそうせず単に盾として使ったため、それを変えるために後退を要請したのではないかと説明した。つまり、キム委員長がロシア側に北朝鮮軍人たちを一旦後退させ、再訓練を通じて効果的に投入できるよう圧力をかけたということだ。

ただし、関連事実を確認するRFAの問い合わせに対し、米国防総省はそれに関する情報を持っていないと回答し、ロシア外務省もクルスク地域内の最前線で北朝鮮軍が後退したかどうかについての問い合わせには答えなかった。

川田翔平
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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