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戦死者の遺体も帰還せず…北朝鮮当局、ロシア派兵軍人の死亡情報を”流言飛語”として住民監視を強化

川田翔平 アクセス  

引用:ウクライナ特殊作戦軍(SSO)、ラジオ・フリー・アジア(RFA)
引用:ウクライナ特殊作戦軍(SSO)、ラジオ・フリー・アジア(RFA)

北朝鮮当局は、ロシアに派兵された軍人の死亡情報が住民間で広まるのを防ぐため、関連情報を流言飛語とみなし、人民班長や保安部への通報を促すなど、住民統制を強化していると6日に報じられた。

ラジオ・フリー・アジア(RFA)は、身元保護のため匿名を希望した平安南道(ピョンアンナムどう)の情報筋を引用し、3日に「先月中旬、市保安部の幹部が主導する形で勝利自動車工場(徳川市所在)の従業員全体会議が開かれ、第11軍団(暴風軍団)に関する噂を流布する者を必ず通報するよう」厳命したと伝えた。情報筋は、ロシアでの戦闘で第11軍団の兵士が次々と戦死しているという情報の拡散を阻止しようとしているものとみられると説明した。

平安南道の複数の地域では、昨年末から党委員会が戦死した兵士の遺族に「戦死証」を授与する式典を行っていることが明らかになった。戦死証は、有事や軍事訓練中に死亡した兵士に贈られる国家表彰で、この証書を受けた兵士がロシアに派兵された暴風軍団の一員だったという事実が遺族を通じて広まっている。北朝鮮当局は遺族に対しても、ロシアへの派兵で死亡したとは言及せず、「党と首領のために栄誉ある戦死を遂げた」とだけ伝えていたという。

情報筋はさらに、「従業員会議後、市保安部傘下の工場保安部の幹部が各職場を巡回し、ロシアに派兵された兵士が死亡しているなどの虚偽情報を流布する者を見つけたら、直ちに保安部に通報するよう指示した」と述べ、「通報しなければ反体制勢力と結託した者として処罰すると脅迫的な発言をした」と付け加えた。

身元保護のため匿名を希望した咸鏡南道(ハムギョンナムどう)の別の情報筋も、「旧正月前に新浦市(シンポし)で、ロシアに派兵された(北朝鮮)兵士に関する憶測的な発言を広める者を人民班長や保安部に通報するよう求める人民班会議が開かれた」と伝えた。

この情報筋は「住民の怒りは根拠のない噂から生じたものではない」とし、「ロシアでの戦争で我が国の軍人(北朝鮮軍)が命を落としているにもかかわらず、当局が遺体の帰還措置を講じていないという情報が広まり、それに対する住民の怒りに対応したものだ」と指摘した。さらに「暴風軍団の兵士がロシアの戦争に派兵されたという情報は広く知れ渡っており、大半の人が知っている」とし、「昨年末に続き今年初めにも道党委員会が暴風軍団で服務していた兵士の遺族に戦死証を授与したが、遺族は遺体も受け取れず、埋葬地も分からないため、そうした情報が広まっている」と言及した。

情報筋は「ロシアに派兵された兵士の数に応じてロシアが外貨を支払っているという情報まで広まり、住民の世論が沸騰するのも無理はない」とし、「それにもかかわらず当局は、出所の確かでない情報を広めないよう警告し、人民班長や保安部への通報を促すなど、住民統制の強化にのみ注力している」と述べた。

川田翔平
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