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暗号資産市場に突如訪れた「調整局面」、FRBのタカ派姿勢と投資資金流出が加速する懸念

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暗号資産(仮想通貨・コイン)市場が下落傾向を示し、総時価総額が2%減少し、18日(米国時間)時点で3兆1,300億ドル(約470兆円)に落ち込んだ。

ここ数か月間、力強い上昇傾向を維持してきた市場は突如として調整局面に入り、投資家の不安が高まっている。

引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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この日、仮想通貨専門メディア「コインテレグラフ」は、市場下落の要因について分析し報じた。

市場下落の主な原因として、大規模な清算、投資商品からの資金流出、テクニカル指標の悪化が挙げられる。

特に、ソラナ(SOL)を中心とした下落が顕著であり、投資家心理がさらに冷え込んだ。

ソラナはわずか1日で約10%下落し、170ドル(約2万5,550円)を下回った。ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)もそれぞれ0.5%、2%下落し、市場全体の弱さを反映した。さらに、リップル(XRP)、ドージコイン(DOGE)、バイナンスコイン(BNB)などの主要アルトコインも3~4%の下落を記録した。

今回の下落相場で最も大きな影響を与えた要因の一つは、大規模なレバレッジ清算だ。

過去24時間で約2億8,000万ドル(約420億円)規模の暗号資産先物ポジションが清算された。このうち、ソラナ関連のロング(買い)ポジション清算額は2,975万ドル(約44億円)に達し、同期間のビットコインのロングポジション清算額(2,140万ドル・約32億円)を上回った。

暗号資産投資商品からも大規模な資金流出が発生した。コインシェアーズ(CoinShares)の報告書によると、デジタル資産投資商品は19週連続の純流入を終え、14日時点で4億1,500万ドル(約623億円)の純流出が発生した。特に、ビットコインが最も大きな影響を受け、4億3,000万ドル(約646億円)規模の資金流出が発生した。

コインシェアーズのリサーチ責任者、ジェームズ・バターフィル氏は「今回の資金流出は、米国消費者物価指数(CPI)発表後の連邦準備制度(FRB)のタカ派姿勢強化と関連がある」とし、「ジェローム・パウエルFRB議長の発言が投資家のリスク回避心理を刺激したとみられる」との見解を示した。

実際、1月のCPIデータは予想を上回る結果となり、利下げ期待を後退させた。これにより、FRBが3月19日のFOMC会合で金利を据え置く確率が97.5%まで上昇した。最も早い利下げ時期は7月と予想されているが、その可能性は44.3%にとどまっている。

テクニカル分析の観点からも、市場は下落圧力にさらされている。暗号資産全体の時価総額(TOTAL)指標を見ると、3兆3,000億ドル(約495兆円)の抵抗線において50日および100日単純移動平均線(SMA)が収束し、強い抵抗帯を形成している。相対力指数(RSI)も1月17日の75(過買い)から現在40まで下落し、さらなる調整の可能性を示唆している。

現在、市場は3兆3,000億ドルの抵抗線を突破できず、3兆300億ドル(約455兆円)の支持線を試している。さらなる下落が進めば、市場は2兆9,000億ドル(約435兆円)まで下落する可能性がある。

一方、新たな買い圧力が強まれば、3兆2,000億ドル(約480兆円)の回復を試みる展開も考えられる。

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