暗号資産（仮想通貨）の代表格であるビットコイン（BTC）の強気相場が終了したとの分析が示された。
18日、ブロックチェーンデータ分析プラットフォーム「CryptoQuant」の創業者兼CEOであるのキ・ヨンジュ氏は、X（旧Twitter）で「今後6〜12か月間、ビットコイン価格が下落または横ばいとなる可能性が高い」と指摘した。
彼は「ビットコインの強気相場は終わった」とし、「オンチェーンデータが弱気シグナルを示しており、新たな流動性が不足する中、新規の大口投資家が安値でビットコインを売却している」と説明した。
キ・ヨンジュ氏の分析は、わずか数週間前の見解と正反対であり、注目を集めている。4日、彼は「X」で「ビットコインの強気相場は依然として有効だが、上昇ペースは緩やかになるだろう」と評価していた。当時、彼は「ビットコインの主要指標が中立的な水準を維持しており、マイニング機器の稼働も継続しているため、ファンダメンタルズは依然として強い」と主張していた。
「CoinTelegraph」によると、「ビットコイン先物市場のファンディングレートが0%に近づき、投資家の不確実性が高まっている」とし、「トレーダーたちが市場の方向性に対する確信を失っている」と分析した。
専門家の意見が分かれる…強気相場継続を主張する声も
一方、一部の専門家は依然としてビットコインの強気相場が続くと見ている。スウィフト（Swyftx）のチーフアナリスト、パブ・フンダル（Pav Hundal）氏は「不安に思う必要はない」とし、「投資家がドナルド・トランプ大統領の関税政策に対する懸念から警戒感を強めているものの、世界経済の指標は好調を示している」と主張した。
フンダル氏は「市場がリスクテイクの準備ができれば、資金は再びリスク資産に流れるだろう」と付け加えた。
ビットコインの価格下落にもかかわらず、世界のM2（主要国の現金と流動性の高い金融商品を合算したもの）通貨供給量が過去最高を更新しており、今後の上昇余地があるとの見方もある。
暗号資産アナリストのセス（Seth）氏は「世界のM2通貨供給量が新たな過去最高を記録した」とし、「ビットコインの新たなラリーが再び始まるだろう」と予測した。
また、コインルーツのCEOデイブ・ワイズバーガー氏は、「過去のトレンドを考慮すると、ビットコインが4月末までに史上最高値（ATH）を更新する可能性がある」との見解を示した。
彼は「X」で「ビットコインのボラティリティが通貨供給量との相関関係を維持するならば、1か月以内に新たな最高値を記録する可能性がある」と述べた。
ファンウェア（Phunware）前CEOのアラン・クニトフスキー（Alan Knitowski）氏は、ビットコインの現在の価格が過去の基準より67%低いと分析し、「現在の市場サイクルでは、ビットコインの最低価格は25万ドル（約3,705万9,899円）レベルであるべきだ」と指摘した。
さらに、スワンビットコインのCEOコリー・クリプステン氏は「6月末以前に史上最高値を更新する確率は50%以上だ」と予想した。
なお、ビットコインの史上最高値は、1月20日、トランプ大統領が就任する数時間前に記録された10万9,000ドル（約1,615万円）である。
一方、ビットコインは18日、午後3時40分時点で8万2,000ドル（約1,215万5,647円）台で取引されており、1か月前と比べて15%以上下落となっている。
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