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金正恩が最新無人機&電子戦技術を視察「グローバルホーク」風の偵察機も登場し軍事力強化を強調

荒巻俊 アクセス  

引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません

北朝鮮が韓国空軍の運用する空中早期警戒管制機「ピースアイ」に酷似した偵察資産を初めて公開した。朝鮮中央通信は27日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が25日から26日にかけて無人航空技術連合体と探知電子戦研究集団の国防科学研究事業を視察したと報じた。

通信は「試験では、様々な戦略目標や地上・海上における敵軍の活動を追跡監視できる探知能力を備えた新型無人戦略偵察機の革新的な性能が実証された」とし、「多様な戦術攻撃任務の遂行に活用できる自爆型無人機の打撃能力が遺憾なく発揮された」と伝えた。

北朝鮮メディアが公開した写真によると、金総書記は空中管制機に直接搭乗し、機内で同行した軍幹部らに複数の指示を出していた。空中管制機の内部画面には朝鮮半島の地図が表示されていた。金総書記が搭乗した空中管制機は、ロシア軍の大型輸送機「Il-76(イリューシン76)」にレーダーアンテナの防水・防塵用カバーであるレーダードームを搭載した形状だ。このタイプの空中管制機は、中国やインドも使用しているとされる。

金総書記はまた、自爆型無人機が地上の戦車などを攻撃する様子を視察し、米国の「RQ-4グローバルホーク」に外観が似た無人偵察機の飛行も参観した。北朝鮮は2023年7月の武装装備展示会でグローバルホークに類似した戦略無人偵察機を公開し、同月に行われた朝鮮戦争の休戦協定締結70周年(戦勝記念日)の軍事パレードに関する報道で「セッピョル-4」と呼称した無人偵察機の飛行シーンを放映した。

今回金総書記が視察した無人偵察機は、2023年に公開されたものより翼幅が狭く、全長が長くなっている。NKニュースのプレミアムサービスであるNKプロは今年2月、「プラネット・ラブス」の衛星画像を分析し、グローバルホークを模倣した北朝鮮の無人機の翼長が40mで、既存機の翼長(35m)を上回ったと報じた。

金総書記は「軍事力の現代化において、無人装備と人工知能(AI)技術分野は最優先で重視し、発展させるべき部門だ」と強調した。中央通信は「(金総書記が)無人武装装備の開発・生産における質的、技術的変革を継続的に加速し、作戦能力の高度化を実現するための科学的かつ実用的な方向性と方法を改めて強調した」と伝えた。

金総書記はさらに、探知電子戦研究集団が新たに開発した偵察・情報収集手段と電子妨害攻撃兵器の性能および今後の計画について把握した。彼は「最新技術を導入した我々の特殊な手段は、潜在的な脅威の監視と重要情報の収集において大きな役割を果たすだろう」とし、「敵の各種戦略拠点を無力化する上で十分な威力を発揮するはずだ」と述べた。特に金総書記は、新たな電子妨害攻撃兵器の開発・生産が始まったことに大きな満足を示したと通信は伝えた。

北朝鮮は米韓両国の資産に比べて劣勢にある監視・偵察能力を補うため、偵察衛星の打ち上げや無人偵察機の開発に注力している。黄海や軍事境界線付近での全地球測位システム(GPS)妨害などを継続しながら、妨害攻撃兵器も誇示している。金総書記が無人機技術と探知電子戦の重要性を強調したのは、北朝鮮軍がウクライナ戦争における無人機の重要性を直接認識したことと無関係ではないだろう。

金総書記は昨年の8月と11月にも自爆型無人機の性能試験を視察している。今回の現地指導にはパク・ジョンチョン、チョ・チュンリョン党書記、イ・ビョンチョル軍需政策担当総顧問、キム・ヨンファン国防科学院長など主要幹部が同行した。

荒巻俊
editor@kangnamtimes.com

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