メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

米国防総省「硫黄島の写真」をホームページから削除、トランプ政権の「多様性排除」政策の影響か

望月博樹 アクセス  

先住民の兵士がいるため… 米国防総省ホームページから第二次世界大戦の象徴「硫黄島の写真」が削除される

トランプ政権の「多様性排除」

作用があれば反作用もある。米国社会で「多様性」と「ポリティカル・コレクトネス」が時代の潮流となった後、一方でこれを過度に強調する風潮への疲労感も広がっている。古典的なディズニーアニメを原作の骨格だけ残して「正しく」改変した新作が論争の末に公開された。同日、政府機関のウェブサイトからは、長年歴史的場面として記憶されてきた戦争のモニュメントが「マイノリティ」に関連するという理由で姿を消した。

引用:ウィキメディア
引用:ウィキメディア

米国防総省が第二次世界大戦の勝利の象徴とも言える「硫黄島の星条旗」の写真を最近ウェブサイトから削除した。太平洋戦争最大の激戦地となった硫黄島の摺鉢山頂に米海兵隊員たちが星条旗を立てる場面を捉えた写真だが、隊員の中にアメリカ先住民出身の兵士がいることが削除の背景として指摘されている。ドナルド・トランプ第2期政権がDEI(多様性・公平性・包摂性)政策の撲滅に乗り出す中、「米海兵隊史上最も過酷かつ崇高な戦い」と呼ばれる硫黄島の戦闘の歴史的記録までもが削除されたのである。

19日付のワシントン・ポストや朝日新聞などによると、米国防総省のウェブサイトから「硫黄島の星条旗」の写真が消え、写真に写る6名の海兵隊員のうちの1名、アイラ・ハミルトン・ヘイス氏を紹介する内容と彼の写真も一緒に削除された。先住民出身のヘイス氏は、クリント・イーストウッド監督の『父親たちの星条旗』をはじめ、複数の映画や書籍で取り上げられた人物だ。

ワシントン・ポストは「写真が削除された理由は、先住民出身の海兵隊員が含まれていたためとみられる」とし、「米国防総省は現在、DEI政策を連想させる写真をウェブサイトから削除する作業を進めている」と報じた。

APの従軍記者、ジョー・ローゼンソール氏が撮影したこの写真は1945年のピューリッツァー賞写真部門を受賞した。1775年の海兵隊創設以来、国のために犠牲となった全ての隊員を称えるバージニア州アーリントンにある「海兵隊戦争記念碑」が、写真の兵士たちの姿そのままに造られたほど、米海兵隊が誇りとする写真である。

硫黄島は日本本土から南へ約1,250km離れた火山島だ。1945年2月19日にこの島に上陸した米海兵隊は、3月26日に島を完全制圧するまでに6,800人以上の戦死者を出した。「玉砕」を敢行した日本軍は、守備兵力2万933人のうち約1万9,900人が戦死または行方不明となった。

反DEIの風潮の中、米国防総省は日本の広島に原爆を投下したB29爆撃機「イノラ・ゲイ(Enola Gay)」の写真も削除候補に指定している。「ゲイ」という単語が男性同性愛者を連想させるためと推測される。しかし、この名称は当時の操縦士だったポール・ティベッツ大佐が母親の名前から取ったものだ。日本の共同通信は「DEI政策を排除しようとする過程で貴重な戦争の記録が失われる現象が起きている」と報じている。

トランプ大統領は昨年1月の就任と同時に連邦政府機関のDEIプログラムを全て廃止し、就任後の50日間で計15個のDEI関連の大統領令を発動した。米国史上2人目の黒人統合参謀本部議長であるチャールズ・ブラウン将軍を電撃更迭し、米国初の女性海軍参謀総長であるリサ・フランチェッティ提督を含む軍の首脳5名の交代も指示した。米軍における人種・性別に基づくマイノリティへの配慮政策も全て撤廃された。現役の約1万4,000人の性別適合手術を受けた軍人に対する強制退役と今後の入隊禁止も推進している。

望月博樹
editor@kangnamtimes.com

コメント0

300

コメント0

[ニュース] ランキング

  • CPIに歪曲論争も…それでも米株は上昇、AI・半導体が市場を再びけん引 マイクロン10%以上急騰
  • トランプ、ベネズエラを「海外テロ組織」に指定!海上完全封鎖が示す次の一手
  • 「政治は控えるはずだった」マスク氏が共和党へ巨額支援、2026中間選挙を揺らすのか
  • 「最側近が漏らした本音」トランプとマスクを依存症になぞらえた発言、政権内部に何が起きているのか
  • 「やはりテスラは格が違う!」衛星通信ルーフを実用化へ…スターリンク搭載で“最強レベルの接続性”
  • 「嘘の統計を盛り放題」...トランプ氏、演説で経済好調アピールも、米主要紙が“虚偽統計”を一斉批判!

こんな記事も読まれています

  • 「二分されたのに大丈夫だった」中国EV事故の意外な結末
  • 米有力評価で日本車が上位独占、スバル1位にテスラも急浮上
  • 銃を構えた現場に進入、ウェイモ無人タクシーの想定外
  • トランプ「小っちゃくて可愛い」一言で事態急変!?日本の軽トラに惚れて規制緩和を指示
  • 「やはりテスラは格が違う!」衛星通信ルーフを実用化へ…スターリンク搭載で“最強レベルの接続性”
  • 「嘘の統計を盛り放題」…トランプ氏、演説で経済好調アピールも、米主要紙が“虚偽統計”を一斉批判!
  • 「日本は犬ですら許せない!」反日発言を吐きながら柴犬の首を絞め殴打…中国トリマーが”大炎上”
  • 「5円より高い5円硬貨!」銅史上最高値で原材料高騰…硬貨の存在意義に疑問

こんな記事も読まれています

  • 「二分されたのに大丈夫だった」中国EV事故の意外な結末
  • 米有力評価で日本車が上位独占、スバル1位にテスラも急浮上
  • 銃を構えた現場に進入、ウェイモ無人タクシーの想定外
  • トランプ「小っちゃくて可愛い」一言で事態急変!?日本の軽トラに惚れて規制緩和を指示
  • 「やはりテスラは格が違う!」衛星通信ルーフを実用化へ…スターリンク搭載で“最強レベルの接続性”
  • 「嘘の統計を盛り放題」…トランプ氏、演説で経済好調アピールも、米主要紙が“虚偽統計”を一斉批判!
  • 「日本は犬ですら許せない!」反日発言を吐きながら柴犬の首を絞め殴打…中国トリマーが”大炎上”
  • 「5円より高い5円硬貨!」銅史上最高値で原材料高騰…硬貨の存在意義に疑問

おすすめニュース

  • 1
    「整形はもうやめて、しっかりしなさい」活動休止中の芸人、過去の占い動画が再注目…男運・仕事運・精神状態まで

    エンタメ 

  • 2
    「限韓令の影響ではない」次回作オファー30本超の韓流スター、香港&台湾のファンミーティングを中止

    エンタメ 

  • 3
    「殴られて耳が聞こえなくなった」韓国人ダンサーのパワハラ疑惑…弟子への暴言問題に続き新証言

    エンタメ 

  • 4
    恋愛ソングの名手・コレサワ×K-POP♡UNIS「mwah…」に込めた恋心と小悪魔な本音

    エンタメ 

  • 5
    世界が注目する5人グループ!LE SSERAFIM、ビルボード7週連続ランクイン K-POPで週最高順位を記録

    エンタメ 

話題

  • 1
    知らない間に“広告塔”に…有名女性芸能人を狙う違法バナー広告? 企業側「意図せず表示された」

    エンタメ 

  • 2
    LE SSERAFIMやILLITのヒット曲制作に参加した“実力派”新人アイドル、音楽への信念とステージ愛を告白

    エンタメ 

  • 3
    「炎上商法?」新人ボーイズグループがBTSを揶揄しファン激怒、デビュー前から波乱

    エンタメ 

  • 4
    レギュラー降板は共演者からの要請だった?人気俳優との不仲説が浮上した国民的MC、小さなきっかけで飛び火

    エンタメ 

  • 5
    韓国大ヒット映画、イ・ビョンホン主演『しあわせな選択』 オスカー国際映画賞ショートリスト入り

    エンタメ 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]