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「計画的挑発」北朝鮮軍の「軍事境界線」侵犯、専門家が指摘した戦争シナリオ

川田翔平 アクセス  

引用:合同参謀本部提供
引用:合同参謀本部

10日、北朝鮮軍が最近MDL(軍事境界線)を侵犯したことに関し、規模や時期から見て、綿密に計画された挑発行為だとする専門家の分析が出された。

北朝鮮軍約10名は特定の戦術に基づいて行動したとみられ、時期的には韓国の国内情勢およびトランプ氏の北朝鮮との会談意向表明のタイミングと重なっていると分析されている。

8日午後5時頃、北朝鮮軍約10名が東部前線接触地域でMDLを侵犯したため、韓国軍は直ちに警告射撃を実施し、北朝鮮軍はすぐに北上した。

合同参謀本部は「我が軍は北朝鮮軍の動向を綿密に監視しながら、作戦遂行手順に従って必要な措置を講じている」と伝えた。

北朝鮮軍が侵犯した東部前線は、これまで北朝鮮軍の作業動向がみられなかった地域で、北朝鮮軍は防弾チョッキなどを着用し、武装した状態でMDLを越えてきたとされる。

北朝鮮軍は今年3月から数十から数百名を投入して同様の作業を進めている。このため、南北境界を遮断するための作業中に偶発的にMDLを侵犯した可能性が高いと推測されていた。

北朝鮮は南北境界全地域に対戦車防御用の障壁を築いたり、鉄条網を設置したりするなどの「南北遮断措置」を講じる作業過程で、昨年6月だけでも3回、北朝鮮軍がMDLを越え、韓国軍の警告射撃を受けて退却する事態が発生している。

国立外交院のパン・ギルジュ教授は「国軍統帥権者が交代した状況で、韓国の軍事態勢を探ろうとする意図があり、これを通じて韓国社会にも混乱と不安を引き起こそうとする心理戦も含まれていると見ることができる」と指摘した。

さらに、2023年12月から本格化した「戦争準備完了」との金正恩氏の指示とも関連性がある可能性が指摘されている。

戦争は国境地帯での挑発から始まり、全面戦争に拡大する可能性が高い。平時の危機管理と誘発要因の管理が戦争を防ぐ上で重要であることを示唆しているという見方もある。

彼は、このような局地的挑発を露骨化させながら、エスカレーションの責任を韓国に押し付けようとするシナリオを練習するために計画された可能性があり、対米交渉力の向上も意図されていると分析している。

北朝鮮政権がトランプ政権との交渉を前に、強圧的な手法で自らの立場を強化しようとする意図があるという分析がある。

パン教授は北朝鮮の意図に巻き込まれないために、朝鮮半島の停戦体制を強化するという観点から、国連軍と協調して戦略的メッセージを発信し、同時に抑止力向上のために国境地帯の軍事態勢全般に対する点検措置も必要になるだろうと提言した。

そして、トランプ第2期政権下でも米韓同盟が強固であるというシグナルを継続的に発信することも重要になるだろうと付け加えた。

引用:朝鮮中央TV
引用:朝鮮中央TV
川田翔平
editor@kangnamtimes.com

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