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「米国頼みでは限界」…EUと中国、自由貿易で連携模索…7月ブリュッセルで会談

梶原圭介 アクセス  

欧州連合(EU)と中国が今年7月に首脳会談を開催する。

ウルズラ・フォン・デア・ライエンEU委員長は8日(現地時間)、中国の李強(リー・チアン)首相との電話会談で「7月のEU・中国首脳会談は両国の外交関係樹立50周年を記念する適切な機会となる」と述べた。

EU・中国首脳会談が今年後半にEU本部のあるベルギー・ブリュッセルで開催されると予測されていたが、公式に時期が言及されたのは今回が初めてだ。今回の首脳会談は、トランプ米政権の全方位関税により国際貿易秩序が根本から揺らぐ中で予告されており、その意義は大きい。

EUと中国は中国の「香港国家安全維持法」の施行を機にぎくしゃくした関係が続いていた。昨年は中国製EVへの追加関税の導入とそれに対する中国の報復措置で対立が深まった。しかし、第2次トランプ政権発足後、対中批判のトーンを和らげ、関係改善を探っている。

中国の過剰生産と貿易不均衡の是正は必要だが、自由貿易を軸にした両国の協力は不可避だと判断しているようだ。米国に振り回されないためだとみられる。

こうした姿勢を反映するかのように、フォン・デア・ライエン委員長は今回の電話会談で李首相に「米国の関税による広範な混乱に対応するため、世界最大の市場である欧州と中国は、自由、公平かつ競争条件に基づく貿易体制を支える責任がある」と強調した。

今年のEU・中国首脳会談がブリュッセルで開催されることから、習近平国家主席のブリュッセル訪問の可能性も注目されている。

通常、ブリュッセルでの会議には主に中国の首相が出席し、国家主席は中国で会議が開催される際に参加していた。今回の首脳会談にも李首相が参加する可能性が高いが、最近のトランプ政権による前例のない対中圧力が続く中、EUとの連携強化のため、習主席が直接訪欧する可能性も浮上している。

これに関連し、フィナンシャル・タイムズは先月16日、複数の情報筋を引用し「EUが外交関係樹立50周年を記念して習主席の訪問を打診したが、中国は李首相を派遣する意向を伝えてきた」と報じた。

梶原圭介
editor@kangnamtimes.com

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