メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

2050年には「住めない地」に?インド・パキスタンを襲う異常熱波

荒巻俊 アクセス  

引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません

インドとパキスタンで、例年よりも早く猛暑が訪れ、人々が深刻な影響を受けている。

米CNNが15日に伝えたところによると、パキスタン気象庁は14日から18日にかけて、一部地域で気温が平年より最大8度も高くなると予想している。特に南西部のバルチスタン地域では、今週の最高気温が49度に達する見通しだという。インドの首都デリーでも、今月に入ってすでに3回、気温が40度を超えており、季節平均より最大5度高い水準となっている。ラジャスタン州の一部地域ではすでに44度を記録した。例年、両国では5月から6月にかけて暑さのピークを迎えるが、今年は異常に早い段階で猛暑が始まったと見られている。

現地住民の一人はCNNに対し、「今回の猛暑は想像以上に厳しかった」と語り、「1日最大16時間に及ぶ停電が、暑さをさらに悪化させている」と訴えた。また別の住民も「今年の暑さは過去と比べものにならないほど深刻だ」とし、「労働者や農民は飲み水をすぐに使い切ってしまい、吐き気やめまいなどの症状を訴える人が続出している」と話した。

猛暑の影響は深刻だ。CNNによると、インドとパキスタンは気候変動の影響を最も強く受ける国とされており、南アジア全体で10億人以上の人々がその影響を受けると予想されている。BBCの報道では、1992年から2015年の間にインドで猛暑によって亡くなった人は少なくとも2万2,000人に上るが、実際の死者数はこの数を大きく上回る可能性があると専門家は指摘している。

妊婦や胎児への影響も憂慮されている。国際助産師連盟(ICM)は、「夏場は気温の影響で新生児の80%が早産となり、呼吸器系の疾患を抱える」と説明し、「妊娠高血圧症のリスクも上昇している」とした。さらに、食糧供給への懸念も広がっている。気候変動専門家のメフルニサ・マリク氏は、「作物が成熟する前に気温が急上昇し、収穫量が著しく減っている」と述べた上で、「発育段階にある作物が猛暑に耐えきれず、ほぼ壊滅的な被害を受けている」と語った。環境活動家のトフィク・パシャ氏は、「農民にとっては死活問題だ。冬の深刻な干ばつと少ない降水量により、水不足が続いている」とし、「花は咲かずに枯れ、果実も実らないため、食糧生産に大きな打撃を与えている」と述べた。

気候専門家らは、2050年までにインドが地球上で最も早く、生存が困難なほどの気温に達する地域の一つになる可能性があると警告している。実際、2022年5月には、インド北部の月平均気温が約40度に達し、人間の生活が困難なサハラ砂漠やアラビア砂漠に匹敵する環境となった。その年、インドでは3月11日から5月18日までの約69日間、猛暑が続いたとされる。昨年6月には、猛暑のさなかで総選挙が実施され、選挙管理員らを含む87人が死亡するという事態も起きている。

荒巻俊
aramakis@kangnamtimesjp.com

コメント0

300

コメント0

[ニュース] ランキング

  • エヌビディアCEO、トランプ関税政策を称賛…「我々が米国製造業の復活を牽引する!」
  • 北、戦略巡航ミサイルを試射…トランプ氏の「金正恩との会談希望」に“返答”
  • 「武力行使を放棄せず!」中国、「平和統一」の文言削除、台湾統一へ“戦時モード”突入か
  • 「狩りのように徐々に心理を操る」...“元ロシアスパイ”が公開した、機密情報を盗む手口とは?
  • 米グーグル、四半期売上高ついに1,000億ドル突破!“史上初の快挙”に世界が驚いた
  • 「関税250%で脅した」トランプ氏、“インド・パキスタン休戦”裏話を披露!インド政府は即反発

こんな記事も読まれています

  • 【JMS2025】日産「サクラ」が太陽光で一年間最大3,000km!“自ら充電する”軽EVへ進化
  • 「BMW iX3旋風?」…6週間で3,000台突破!ノイエクラッセ時代の幕開け
  • 【衝撃】日産「フェアレディZ NISMO」中国投入へ…“日本の魂”が海を渡る
  • 「ATの寿命を縮める!?」…専門家が警告する“やってはいけない5つの習慣”
  • 北、戦略巡航ミサイルを試射…トランプ氏の「金正恩との会談希望」に“返答”
  • 「武力行使を放棄せず!」中国、「平和統一」の文言削除、台湾統一へ“戦時モード”突入か
  • あの日、少年たちは迷わず捨て犬のためにジャンパーを脱ぎ、餌を差し出した「寒空の下で起きた小さな奇跡」
  • 死にかけた捨て犬を救ったのは、SNSがつないだ“古い友情”だった

こんな記事も読まれています

  • 【JMS2025】日産「サクラ」が太陽光で一年間最大3,000km!“自ら充電する”軽EVへ進化
  • 「BMW iX3旋風?」…6週間で3,000台突破!ノイエクラッセ時代の幕開け
  • 【衝撃】日産「フェアレディZ NISMO」中国投入へ…“日本の魂”が海を渡る
  • 「ATの寿命を縮める!?」…専門家が警告する“やってはいけない5つの習慣”
  • 北、戦略巡航ミサイルを試射…トランプ氏の「金正恩との会談希望」に“返答”
  • 「武力行使を放棄せず!」中国、「平和統一」の文言削除、台湾統一へ“戦時モード”突入か
  • あの日、少年たちは迷わず捨て犬のためにジャンパーを脱ぎ、餌を差し出した「寒空の下で起きた小さな奇跡」
  • 死にかけた捨て犬を救ったのは、SNSがつないだ“古い友情”だった

おすすめニュース

  • 1
    「妻なしでは生きられない...」90代夫婦、手を取り合い“尊厳死”で最期を迎える

    トレンド 

  • 2
    「パンに生ゴキブリ混入!」中国人気パンに衝撃事件、消費者激怒もメーカーは“補償拒否”

    トレンド 

  • 3
    「機内で寝ている乗客をフォークで刺傷」...元神学生のインド人、機内凶行でフライト中断!

    トレンド 

  • 4
    「時速160キロで高齢者施設に激突!」試乗を口実に車を盗んだ20代、暴走の末の大惨事

    トレンド 

  • 5
    「これで156人目の犠牲...」麻薬犯罪を追った記者、無残な遺体で発見!麻薬カルテルの“報復”か

    トレンド 

話題

  • 1
    「ヘリコプターからキリンに銃乱射...」世界1位ユーチューバーの過激動画が「よくやった」と称賛されるワケ

    トレンド 

  • 2
    「会社の金を盗む気満々」AIが作った“偽領収書”に企業が次々と騙される衝撃の実態

    トレンド 

  • 3
    「コンコルド超えの静音技術」!NASA開発、静かな超音速旅客機“X-59”初飛行成功

    フォトニュース 

  • 4
    同居女性を殺害し自宅に“セメント埋葬”…16年間隠していた男を逮捕

    トレンド 

  • 5
    TXT、13作連続オリコン1位!『Starkissed』でキャリアハイ&日本5大ドーム制覇へ!

    K-POP 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]