6か月間で59件の宇宙実験などを実施

24日に打ち上げられた中国の有人宇宙船「神舟20号」が、中国が独自に建設した宇宙ステーション「天宮」とのドッキングに成功した。
25日、新華社通信などは、中国有人宇宙探査プロジェクト弁公室(CMSA)が、前日の打ち上げから約6時間30分後の午後11時49分に神舟20号が天宮とのドッキングに成功したと発表したと伝えた。その後、神舟20号に搭乗していた宇宙飛行士3名は同日午前1時17分に天宮に入り、先に天宮に滞在していた神舟19号の宇宙飛行士3名と対面した。新華社通信は「天宮で感動的な再会を果たした6名の宇宙飛行士は、一緒に写真を撮り、全国民に無事を伝えた」と報じた。
神舟20号に搭乗した宇宙飛行士3名は、今後6か月間天宮に滞在し、59件の宇宙・生命科学実験の実施、スペースデブリから天宮を保護するための装置設置、物資の処理、修復作業などの任務を遂行し、10月末に帰還する予定だ。昨年10月から現在まで天宮に滞在している神舟19号の宇宙飛行士らは、29日に地球に帰還する。29日までの間、6名の宇宙飛行士は共同で作業や生活を行い、業務引き継ぎを進める。
中国メディアは同日、神舟20号関連のニュースを大々的に報じ、習近平国家主席が航空・宇宙強国の建設に強力な推進力を与えたと伝えた。新華社通信は「習近平同志を核心とする党中央の強力な指導の下、航空・宇宙産業は目覚ましい成果を上げた」と報じた。