19 C
Tokyo
2025年05月19日月曜日
ホームニュースマスク氏の「報酬問題」再燃、テスラ取締役会が検討する新たな株式報酬案とは

マスク氏の「報酬問題」再燃、テスラ取締役会が検討する新たな株式報酬案とは

テスラ取締役会、新たな委員会を構成

新たなストックオプション案を検討中

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません

グローバル電気自動車大手テスラの取締役会が、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に支給する新たな報酬案を検討していると、英フィナンシャル・タイムズ(FT)が複数の関係者の話として、14日(現地時間)に報じた。

FTによると、テスラ取締役会はマスク氏への業績連動型報酬案を策定するための特別委員会をすでに設置している。委員会は、新たなストックオプション(株式購入権)パッケージの付与だけでなく、裁判所によって差し止められた2018年の契約に代わる報酬案についても検討対象としている。

マスク氏は2018年、業績連動型の報酬パッケージに関する契約をテスラと締結したが、同社の少数株主がこの報酬案に反対する訴訟を起こし、勝訴したことで契約は無効とされた。2023年12月、デラウェア州裁判所は「テスラの取締役会はマスク氏の支配下にあり、報酬パッケージの承認について独立した判断を下せる状態ではなかった」との判断を下した。現在、テスラはこの判断を不服としてデラウェア州最高裁判所に上告している。

2018年に締結された報酬パッケージには、約3億400万株分のストックオプションが含まれており、現在の株価ベースでは約980億ドル(約14兆2,272億円)相当に上る。仮にデラウェア州最高裁でテスラが勝訴した場合、マスク氏のテスラ株保有比率は現在の13%未満から20%以上に跳ね上がる見通しである。

関連記事

コメントを書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください