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2025年05月21日水曜日
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ゼレンスキー「米国よ離れないで」…トランプ・プーチン通話後に多国間和平会議を緊急提案

ゼレンスキー、トランプ・プーチン通話後に記者会見

「ロシア占領地はウクライナの領土…軍は撤退しない」

米国・欧州にロシアへの追加制裁を要請

ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領は19日(現地時間)、ウクライナとロシアに加え、米国や欧州連合(EU)主要国、イギリスが参加する多国間平和会議の開催を提案した。ドナルド・トランプ米大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領がこの日電話会談を行ったものの停戦に和解できなかったことを受け、米国が交渉から距離を置くことを警戒する姿勢が見られる。

引用:Britannica

キーウ・インディペンデントなどウクライナ現地メディアによると、ゼレンスキー大統領はこの日、トランプ大統領とプーチン大統領の電話会談後に記者会見を開き、「我々はすべての当事者が参加する会議を検討している」と述べ、「米国、ウクライナ、ロシア、一部のEU代表団、イギリスなどの首脳級会議を開催したい」と語ったという。多国間平和会議の開催地としてトルコ、バチカン、スイスを検討していると明らかにした。

さらに、「米国が平和を追求する交渉から離れないことが全ての関係者にとって重要だ。そうでなければ、利益を得るのはプーチン大統領だけだ」と主張した。

ゼレンスキー大統領は、ロシア占領地からウクライナ軍を撤退させるというプーチン大統領の要求を改めて拒否した。会見で「ここは我々の領土であり、我々は自国の領土から軍を撤退させない」と述べ、「ロシアが我々の同意が得られないことを承知の上でそのような要求をしたのは、彼らが本当に平和を望んでいないことを意味する」と主張した。

ゼレンスキー大統領は、ソーシャルメディアX(旧Twitter)を通じても、この日トランプ大統領がプーチン大統領との通話の前後に自身と2回電話会談したことを明かし、米国を含む国際社会が交渉過程に引き続き注目すべきだと訴えた。トランプ大統領はプーチン大統領との通話後、停戦交渉の条件は両当事国が協議すると述べ、米国が仲介者の役割から退く可能性を示唆した。

ゼレンスキー大統領はトランプ大統領との通話で、ウクライナを排除してウクライナに関する決定を下さないよう求めた。「トランプ大統領がプーチン大統領と通話する前に(私がトランプ大統領に)電話をかけ、我々抜きでウクライナに関するいかなる決定も下さないようお願いした」と述べ、「これは我々にとって原則の問題であり、極めて重要な事案だ」と強調した。

ゼレンスキー大統領はさらに、ロシアへの圧力を強めるため、金融およびエネルギー分野に対する追加制裁を主張した。「ロシアが虐殺を止めず、プーチン大統領が非現実的な条件に固執するなら、これはロシアが戦争を継続しようとしていることを意味する」と述べ、「それに応じて欧州、米国、そして世界全体がそれに見合った対応をしなければならない」と強調した。

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