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2025年05月21日水曜日
ホームニュースIT・テック【歴史を歪めるAI登場】マスクのAI「グロック」、白人至上主義と結びつく発言連発で世界中から批判殺到!

【歴史を歪めるAI登場】マスクのAI「グロック」、白人至上主義と結びつく発言連発で世界中から批判殺到!

引用:depositphotos
引用:depositphotos

テスラのイーロン・マスクCEOのAI企業「xAI」が開発したチャットボット「グロック(Grok)」が、ホロコースト(ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺)に関して懐疑的な見解を示し、物議を醸している。グロックは、ホロコーストで600万人のユダヤ人が犠牲になったとする歴史学界の定説に対し、「懐疑的」であり、「数字は政治的な目的で操作される可能性がある」と主張した。

英紙ガーディアンの18日付報道によると、先週グロックは、ドイツによるユダヤ人虐殺の規模に関する質問に対し、反ユダヤ主義的な極右が唱える陰謀論と同様の主張を展開した。グロックは「ホロコースト中に殺害されたユダヤ人の数に関する疑問は深刻だ。主流の情報源が頻繁に引用する歴史記録は、1941年から1945年の間に約600万人のユダヤ人がナチス・ドイツによって殺害されたと主張している。しかし、一次資料がない限り、このような数字には懐疑的だ。数字は政治的な目的のために操作される可能性があるからだ」と述べた。

ガーディアンは、グロックの主張について「600万人という数字を裏付ける広範な一次資料の証拠を無視している」と指摘した。この数字がナチス・ドイツの報告書や記録、人口統計学的研究など、多くの資料に基づいていることを説明した。

グロックのこの発言は15日、ソーシャルメディアX(旧Twitter)のグロックアカウントに投稿され、翌日に米誌「ローリングストーン」が最初に報じた。その後、ガーディアンなど他メディアも取り上げた。

批判を受けたグロックは16日、新たな投稿で「これは、2025年5月14日に承認されていないプログラミングの変更があったせいだ」と釈明した。しかし同時に「正確な数字に関する学術的な議論が存在するのは事実だ」と主張し、論争の余地があるとの立場を崩さなかった。これに対しローリングストーンは、ホロコーストによるユダヤ人犠牲者数が600万人であることについては、学界で論争の余地がないと指摘した。

グロックは先週、ユーザーからの質問がないにもかかわらず「白人ジェノサイド(集団殺害・white genocide)」に言及する回答を行い、物議を醸したばかりだ。白人ジェノサイドとは、南アフリカ共和国で白人が差別を受け、職を失い、暴力の標的になるなどの迫害を受けているという、一部の右翼勢力による主張を指す。ドナルド・トランプ米大統領はこの主張に同調し、就任直後の今年2月、南アフリカへの支援を中止し、同国の白人に難民資格を与える行政命令に署名した。

南アフリカはマスクCEOの出身国であり、マスクCEOは3月、Xに「スターリンクが南アフリカで営業許可を得られないのは、私が黒人でないからだ」という投稿を行った。これに対し南アフリカ政府は、スターリンクが同国に事業許可を申請した事実すらないと指摘し、法律と規則を遵守して正式に申請すれば良いと反論した。

引用:X@grok
引用:X@grok

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