20.5 C
Tokyo
2025年05月23日金曜日
ホームニュース「中国、また手抜き工事?」文化財の屋根瓦が津波のように崩落…修復作業から1年も経たず

「中国、また手抜き工事?」文化財の屋根瓦が津波のように崩落…修復作業から1年も経たず

引用:Weibo
引用:Weibo

中国安徽省(あんきしょう)の歴史的な建造物で大規模な屋根瓦の崩落事故が発生し、地元当局が調査に乗り出した。

20日(現地時間)、中国国営の英字メディア「グローバル・タイムズ」などによると、前日の午後6時30分頃、安徽省滁州市(じょしゅう市)鳳陽県(ほうよう県)にある「明中都鼓楼(ころう)」の屋根瓦が崩れ落ちる事故が起きたという。

事故当時に撮影された映像には、鼓楼の上部から瓦が津波のように崩れ落ち、巨大な土煙が立ち上る様子が映し出されていた。

現場では「瓦が落ちた」という声が響き、それを聞いた周囲の人々が慌てて避難したとされている。

瓦の崩落は1〜2分にわたって続き、その様子はSNSを通じて拡散された。

事故発生後、地元の文化財関連部門が現場に出動し、安全確保のための規制線を設置するとともに、緊急点検を開始したという。

引用:Weibo
引用:Weibo

鳳陽県の文化観光局は公式通知を通じて、「1995年に再建された明中都鼓楼の屋根の一部の瓦が落下したが、死傷者は報告されていない」とし、「正確な原因については現在調査中である」と発表した。

中国に現存する最大級の楼閣式建築のひとつである「明中都鼓楼」は、明の太祖・朱元璋による都の遷都計画の一環として、1375年に鳳陽県に建設された歴史的な建造物である。

朱元璋の生涯や明王朝初期の歴史を紹介する記念館として活用されていたこの建物では、2017年以降、瓦の落下や軒先の損傷が断続的に確認され、2023年9月より修復工事が始まり、翌2024年3月に修復を完了していた。

しかし、わずか1年も経たないうちに瓦の大部分が崩落したことを受け、地元の文化観光局は手抜き工事の可能性も含めて事故の原因を詳しく調査するとともに、屋根の修復が完了するまで施設を一時閉鎖する方針を示した。

引用:Weibo
引用:Weibo

関連記事

コメントを書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください