MAGA帽子をかぶり陸軍士官学校卒業式で演説
「同盟国が脅威に直面した場合、圧倒的な武力行使も辞さない」と発言

ドナルド・トランプ米大統領は24日(現地時間)、米陸軍士官学校(ウェストポイント)の卒業式で演説し、「米国や同盟国が脅威に直面した場合、躊躇なく武力を行使する」と警告した。その一方で、「他国の防衛に力を注いできた時代は終わり、米国を優先すべきだ」と述べ、「米国第一主義」の立場を改めて鮮明にした。
トランプ大統領は、「米国や同盟国が脅威にさらされたり攻撃を受けたりすれば、軍は圧倒的な力と破壊的な武力で敵を排除する」と述べ、「我々の使命は米国の敵を打ち砕き、報復し、星条旗をこれまで以上に力強く守ることだ」と強調した。さらに、「他国を守ることが主な課題だった時代は終わった」と付け加えた。
トランプ大統領は、自身の政治スローガン「米国を再び偉大に(Make America Great Again、MAGA)」が刻まれた赤い帽子と深紅のネクタイを着用して登場したが、厳粛な場にふさわしくない服装だとの批判が寄せられた。
卒業生たちの将来について触れる中で、「トロフィーワイフ(富裕層の男性が成功を誇示するために迎える若く美しい妻)」にも言及。不動産開発で知られるウィリアム・レヴィットが離婚後に再婚した例を引き合いに出し、「多くのトロフィーワイフがそうであるように、その結婚もうまくいかなかった」と述べた。これに対し、24歳年下のメラニア夫人と3度目の結婚をしているトランプ大統領が「トロフィーワイフ」に触れるのは不適切だとの指摘も上がった。