SCMP・防犯カメラの映像を基に福建艦の海上試験を報道
「甲板のタイヤ跡、戦闘機着陸の痕跡を示唆」
中国が建造した最新鋭の3隻目の空母「福建艦」が8回目となる海上試験を実施したと、25日付の香港紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」が中国の国営メディアを引用して報じた。
SCMPは、中国中央テレビ(CCTV)の報道を基に、福建艦が最近海上試験を行い、カタパルト(射出機)を使用可能なJ-35ステルス戦闘機が飛行試験を実施したと伝えた。ただし、J-35が福建艦から実際に発艦したかどうかは明らかにされていないと付け加えている。
上海海事局は19日、21日に長江河口で大型船舶の航行を規制すると発表しており、これが福建艦の海上試験と関連している可能性がある。福建艦は3月にも7回目の海上試験を実施したとされる。
今回の試験では、福建艦が電磁式カタパルト(射出機)のテストを行ったとSCMPが報じた。甲板に残されたタイヤ跡のような痕跡が、戦闘機の着艦を示唆しているという。
ただし、カタパルトを使用した戦闘機の発艦や海上での着艦試験が行われたかどうかについて、公式な確認はまだないと同紙は伝えている。
福建艦は、これまでの遼寧艦や山東艦と同じく通常型の空母だが、艦載機の離着陸に対応するカタパルトが初めて搭載された点で注目されている。
カタパルトとは、空母の甲板から艦載機を射出する装置のことで、これを使用することで従来のスキージャンプ方式に比べ、艦載機の発艦回数を大幅に増やせる利点がある。
米海軍の最新鋭空母「ジェラルド・R・フォード級」は、このカタパルトシステムを運用する世界で唯一の空母だ。
福建艦の8回目の海上試験を受け、近いうちに就役する可能性があるとの見方も浮上している。
中国の軍事専門家は、「福建艦は新たなカタパルト技術を採用しているため、これまでの遼寧艦や山東艦よりも難度の高い試験の完了に時間を要する可能性がある。しかし、すべてが順調に進めば、近い将来就役する見込みが高い」と述べたと、中国国営の英字紙「環球時報」が報じた。
中国が2022年6月17日に進水させた福建艦は、昨年5月に初めて海上試験を行って以来、継続して試験を続けている。
初代空母の山東艦は14カ月間で10回の海上試験を実施し、2隻目の遼寧艦は19カ月間で9回の海上試験を行った。
中国の海軍増強は少し怖いなあ
なにもなきゃいいけど
初代空母は遼寧で、2番艦が山東ですが・・