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2025年05月29日木曜日
ホームニュース巨大キノコ雲と7km先まで響いた轟音…中国・山東省化学工場爆発で死者5人・行方不明6人の大惨事

巨大キノコ雲と7km先まで響いた轟音…中国・山東省化学工場爆発で死者5人・行方不明6人の大惨事

引用:Weibo(微博)
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中国東部・山東省にある化学工場で大規模な爆発事故が起きた。当局が救助活動を進める中、人的被害の報告が相次いでいる。

27日、中国中央テレビ(CCTV)や新華社通信など現地メディアによると、同日の午前11時57分、山東省高密市にある友道化学有限公司で爆発が発生したという。この事故により、同日午後7時25分時点で、死者5人、負傷者19人、行方不明者6人の人的被害が確認された。中国メディアの新京報は、高密市人民医院と市立病院の2か所に多数の負傷者が搬送されたと報じた。

引用:Weibo(微博)
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近隣住民は事故発生時、大きな音と揺れを感じたと口を揃える。ある飲食店の関係者は極目新聞に対し、「正午頃、突然大きな音がした。店内のガラス窓がすべて揺れた末に割れた」と語った。爆発現場から約3.5km離れたホテルの従業員は、「かなり大きな轟音が響き、ドンという音がした」と証言した。約6km離れたある工場の労働者は、「轟音と揺れを感じた。怖くて外に出る勇気もなかった。我々の工場の窓も割れ、強い風が吹き込んできた」と話した。

AP通信によると、工場爆発による衝撃波は約7km離れた地域の住民にも感知されるほど大きかったという。現地のSNSで共有された映像には、巨大なキノコ雲とともに炎に包まれた工場の様子や、遠方からも見える広範囲に広がった煙などが映し出されていた。

引用:Weibo(微博)
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爆発直後、中国応急管理部の王祥喜部長(大臣)が人命救助や消火活動、負傷者の治療などを指示し、国家総合消防救援隊と国家安全生産専門応急救援隊を現場に派遣した。また、現場には消防救助のため車両55台・人員232名が配置され、周辺1km圏内が封鎖された。さらに、有毒ガスの危険に備え、住民にマスク着用が呼びかけられた。

北京青年報によると、事故が発生した友道化工は、設備製造業のハオマイグループの子会社で、2019年に設立された。農薬・医薬品や精密化学工業の中間体を開発・生産する企業で、従業員は約300人という。山東省では過去の2015年8月にも化学工場で爆発事故が起き、170人以上の死傷者を出している。

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