メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

「個人の権利尊重」か「国家ぐるみの自殺幇助」か…フランスで「死ぬ権利」法案が下院通過し、世界騒然!

荒巻俊 アクセス  

「自分が望むときに、苦しまずに死にたい」…フランスの「死ぬ権利」法案が下院を通過

昨年7月、スイス・チューリッヒで公開された自殺補助カプセル「サルコ」引用:AFP通信
昨年7月、スイス・チューリッヒで公開された自殺補助カプセル「サルコ」引用:AFP通信

フランスは、重い病を抱える患者が自らの意思で人生を終えることを認める法案を下院で可決し、医師の補助による死の合法化に向けた第一歩を踏み出した。

現地時間の27日、フランス24やル・モンドなどの報道によると、フランス下院はこの日、賛成305票、反対199票で法案を可決した。今後は上院での審議を経て、再び下院での法的審査が行われ、最終的な合意に至る必要がある。カトリーヌ・ヴォートラン保健相は、「この法案は2027年に最終的な採決が行われる見込みだ」と述べた。法案が成立すれば、フランスも医師による補助死や安楽死を認める国の一つとなる。

27日に行われたフランス下院の補助死法案の採決では、305人が賛成し、法案は可決された引用:AFP通信
27日に行われたフランス下院の補助死法案の採決では、305人が賛成し、法案は可決された引用:AFP通信

エマニュエル・マクロン仏大統領は、不治の病に苦しむ人々に対する倫理的尊重の必要性を訴え、補助死法案の推進に積極的な姿勢を示してきた。法案が下院で可決された27日、大統領は自身のSNS「X(旧Twitter)」に「重要な前進だ」と投稿。「繊細さや疑念、そして希望への敬意の中で、私が望んでいた連帯への道が徐々に開かれている」と述べ、法案の可決を歓迎した。

今回可決された法案は、深刻かつ治療が不可能な疾患が進行し、持続的な身体的および精神的苦痛に苦しむ患者が、自らの意思で人生の終末を選ぶことを可能にする内容となっている。

引用:毎日経済DB
引用:毎日経済DB

病気がかなり進行した基準は、「健康状態が回復不能なほど悪化し、生活の質が著しく低下した状態」と定められている。ただし、身体的および心理的苦痛が伴うことが必要であり、心理的苦痛のみでは補助死は認められない。

患者は明確に意思表示ができる場合に限り、補助死を求めることができる。精神疾患やアルツハイマー病などの神経変性疾患を患っている患者、または明瞭な判断能力がない場合は補助死を求めることはできない。年齢は18歳以上で、フランス国籍を持つか、フランスに居住していることが条件となる。

患者が補助死の申請書を提出し、医療従事者が承認すれば、有効期間3か月の致死薬処方箋が発行される。患者は医師または看護師の立ち合いのもと、自ら薬剤を投与して死に至る。意思が変わればいつでも補助死の申請を撤回できる。

人生の最期を自ら選択しようとする動きは、特にヨーロッパを中心に世界的に広がっている。死を選ぶ方法は大きく分けて、補助死と積極的安楽死の二つがある。延命治療の中止などの消極的安楽死は既に許可している国が多い。

補助死は医療従事者が処方した薬や注射を患者本人が直接投与するのに対し、積極的安楽死は医療従事者が患者に薬や注射を投与する。積極的安楽死よりも補助死を認める国のほうが多い。最期の行為を行う主体が、補助死は本人、積極的安楽死は第三者であるため、法的・倫理的責任の重さが異なるからである。

オランダは2002年、世界で初めて補助死と積極的安楽死の両方を許可した。その後、ベルギー、ルクセンブルク、スペイン、ポルトガルなど他のヨーロッパ諸国が相次いで補助死と積極的安楽死の両方を合法化した。カナダ、コロンビア、ニュージーランドもこれに続いている。スイスとオーストリアは補助死のみを認めており、積極的安楽死は許可していない。

荒巻俊
aramakis@kangnamtimesjp.com

コメント0

300

コメント0

[ニュース] ランキング

  • 「銃弾ではなく言葉で戦え!」カーク暗殺事件、米国で政治的暴力が連鎖する悪夢か
  • 「米増産で自民農林族と政府が真っ向衝突!」小泉農水相の“強硬路線”が農政を揺るがす
  • 北朝鮮の“封印された”フィーチャーフォン「アリラン182」を入手! 性能は旧式でも防水・防塵は驚きの“最高レベル”
  • 「アラスカ会談は完全な茶番」NATOを虎視眈々と狙うロシア、“これからだ”と口先だけのトランプ…“戦争終結”は幻と化す
  • 「2人の反逆者」がトランプの‟和平構想”を粉砕!BBCがプーチンとネタニヤフを“混乱の震源地”と断定…「権威への深刻な侮辱」
  • 「ポーランド侵犯はNATOとの前哨戦だ!」ウクライナが警鐘…欧州に‟最大級の警戒”呼びかけ

こんな記事も読まれています

  • 【新型SUV】ポルシェ「Octan S」公開…マカン上位に投入される戦略的モデル、最大560ps&PHEVを採用
  • 【新コンセプト】GMCハマーHEVピーク…2ドアSUVでラングラー&ブロンコに挑戦、未来志向デザインにSNS熱狂
  • レクサス新型「IS」、3度目のマイナーチェンジを実施…大型グリルと最新安全技術で進化
  • 「新型T-ロック」フォルクスワーゲン、8年ぶり全面刷新でグループ初のフルハイブリッドを搭載
  • 北朝鮮の“封印された”フィーチャーフォン「アリラン182」を入手! 性能は旧式でも防水・防塵は驚きの“最高レベル”
  • 「これから…会議を…始めます…」世界一遅い会議が話題に! 円陣を組む亀たちの“怪しいひととき”
  • 【新型SUV】ポルシェ「Octan S」公開…マカン上位に投入される戦略的モデル、最大560ps&PHEVを採用
  • 【新コンセプト】GMCハマーHEVピーク…2ドアSUVでラングラー&ブロンコに挑戦、未来志向デザインにSNS熱狂

こんな記事も読まれています

  • 【新型SUV】ポルシェ「Octan S」公開…マカン上位に投入される戦略的モデル、最大560ps&PHEVを採用
  • 【新コンセプト】GMCハマーHEVピーク…2ドアSUVでラングラー&ブロンコに挑戦、未来志向デザインにSNS熱狂
  • レクサス新型「IS」、3度目のマイナーチェンジを実施…大型グリルと最新安全技術で進化
  • 「新型T-ロック」フォルクスワーゲン、8年ぶり全面刷新でグループ初のフルハイブリッドを搭載
  • 北朝鮮の“封印された”フィーチャーフォン「アリラン182」を入手! 性能は旧式でも防水・防塵は驚きの“最高レベル”
  • 「これから…会議を…始めます…」世界一遅い会議が話題に! 円陣を組む亀たちの“怪しいひととき”
  • 【新型SUV】ポルシェ「Octan S」公開…マカン上位に投入される戦略的モデル、最大560ps&PHEVを採用
  • 【新コンセプト】GMCハマーHEVピーク…2ドアSUVでラングラー&ブロンコに挑戦、未来志向デザインにSNS熱狂

おすすめニュース

  • 1
    【奇行】午後の公園にゴキブリ数十匹をばらまいた女…SNSで炎上、公衆衛生に大論争

    トレンド 

  • 2
    「火星内部の隠された真実を暴く!」最新研究が突き止めた“45億年前の惑星大衝突”の破片…内部は均質な層ではなかった

    トレンド 

  • 3
    【NASA発表】火星で“微生物の痕跡”発見!35億年前の湖に潜在的生命の証拠か

    トレンド 

  • 4
    「遺体から精子採取」…銃撃で殉職した記者、2年後に“父親”に!婚約者が代理母出産で妊娠報告

    トレンド 

  • 5
    木の下敷きになった子犬を救った野生のクマ…直後に明らかになった衝撃の事実とは?

    フォトニュース 

話題

  • 1
    「果物の食べ過ぎでダウン!?」担架で病院に運ばれた“トルコのクマ・オカン”の顛末

    トレンド 

  • 2
    午前2時に野生の象が襲来!鉄門を壊し米50キロを爆食い…住民は「日常茶飯事」

    トレンド 

  • 3
    キノコ製カヤックで42キロの海を横断!? 15メートルのシロナガスクジラがまさかの“伴走”

    トレンド 

  • 4
    不倫相手と同じヴィラに!? 離婚した夫、元妻と娘の“真下の階”に引っ越して大波紋

    トレンド 

  • 5
    「空も電気車時代」に突入!破産リリウム施設を継承した独ベリディオンが新型e航空機を加速開発

    フォトニュース 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]