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2025年05月31日土曜日
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北朝鮮がロシア・ウクライナ戦争に1万4,000人以上を派兵、国連の決まりを破る違法な軍事協力の中身とは

引用:ゼレンスキー大統領のX
引用:ゼレンスキー大統領のX

北朝鮮がロシア・ウクライナ戦争に1万4,000人以上の兵力を派兵した見返りに、ロシアから自国の主力兵器である「パンツィリ(移動式防空システム)」級の戦闘車両を入手したとの分析が出た。

日米韓など11カ国が対北制裁決議の履行を監視するために発足した「多国籍制裁監視チーム(MSMT)」は29日、「北朝鮮・ロシア軍事協力」をテーマに発表した報告書で、「北朝鮮とロシアの軍需物資・武器の引き渡しはすべて安保理決議違反」だと指摘した。

MSMTによると、「ロシアは昨年11月以降、北朝鮮に短距離防空システムや電子戦システム、電波妨害装置を提供し、その使用法も伝授した」という。さらに、「少なくとも1台のパンツィリ級戦闘車両と弾道ミサイルのデータフィードバックが提供された」と述べた。ロシア製のパンツィリは、低・中高度防空システムの中で最高性能を誇るとされる。

北朝鮮は2023年9月からロシアに、コンテナ換算で2万個以上の弾薬と関連物資を提供した。MSMTは「2024年には約900万発の弾薬およびロケット弾、完成車両とロケット自走砲など、3個旅団が使用できる量である200台以上の中砲が引き渡された」と報告した。

北朝鮮は昨年、ロシア・ウクライナ戦争に参戦し、ロシアに1万1,000人以上の兵力を派兵、最近では3,000人以上の追加派兵も行った。MSMTは「派兵された北朝鮮軍はロシアから砲兵、ドローン対応および基本的な歩兵作戦などの訓練を受け、昨年12月からクルスク最前線に投入された」と指摘し、「ロシアの北朝鮮軍訓練支援などはすべて安保理決議違反」だと強調した。

北朝鮮は昨年、ロシアに8,000人の労働者を派兵したことも判明した。MSMTは「今年上半期には数千人の追加人員を建設、委託業、情報通信(IT)、医療分野に投入する計画」だとし、「北朝鮮は昨年12月から今年2月までに481人の労働者を派遣した」と報告した。

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