
中国の高官たちがハーバード・ケネディ・スクールで多くの教育を受けており、共産党の「党校(党の教育機関)」と呼ばれるほどだという報道が出た。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、1日(現地時間)、数十年にわたり中国共産党は数千人の中堅・高級官僚を米国の大学に派遣し、MBAや大学院課程などを履修させていたという。
特に、ハーバード大学は中国共産党幹部に最も人気がある。第1期トランプ政権で中国の経済担当副首相を務めたリウ・ホー氏もハーバード出身だ。
WSJによると、多くの中国高官がハーバードで経営者向け課程などを履修しており、ハーバードは中国共産党の「海外党校」と呼ばれるほどだという。
特にハーバード・ケネディ・スクールで学ぶ幹部が多い。同校は公共政策大学院で、公共政策、行政学、国際関係学、経済学、政治学などを教育・研究している。
そのため、ハーバード・ケネディ・スクールを卒業しなければ中国共産党で出世できないとまで言われている。
ケネディ・スクールは1980年代初頭から中国人学生を受け入れており、1998年に始まったプログラムでは毎年約20人の共産党高官が学んでいる。
ハーバード以外にも、シラキュース、スタンフォード、メリーランド、ラトガース大学など他の大学も中国共産党高官向けのプログラムを運営している。
トランプ政権は先月22日、ハーバード大学が共産党と協力していると非難し、同大学の外国人学生登録承認を取り消すと発表した。しかし、裁判所がこれに歯止めをかけており、現時点では登録取り消しは実施されていない。