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2025年06月06日金曜日
ホームニュース【中国占有率90%】中国のレアアース規制で自動車業界「生産全面停止」危機!米中貿易戦争のツケ

【中国占有率90%】中国のレアアース規制で自動車業界「生産全面停止」危機!米中貿易戦争のツケ

フォードやGMなど自動車業界、生産「全面停止」の危機…『中国産レアアースの供給不足』

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引用:depositpgotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません

トヨタやヒョンデ、ゼネラルモーターズ(GM)など米国内で生産を行う主要自動車メーカーが、中国製のレアアース磁石の供給不足により、生産停止の危機に直面している。この磁石は、ワイパーモーターからABSセンサーまで、自動車の主要部品に使用されるネオジム磁石で、中国がその90%以上を供給している。

中国は、米国の関税引き上げの報復措置として、4月上旬からネオジム磁石の輸出に北京当局の許可を必要とする輸出規制を開始した。

この磁石は、自動車や戦闘機、家電製品など、あらゆる電子機器に広く使われており、全世界の使用量の90%以上を中国が握っている。中国は米国の関税引き上げへ対抗して、4月からレアアース磁石の輸出許可申請手続きを強化し始め、その結果、輸出量は3月と比べて半分以上減少した。

中国は米国との関係改善に伴い、米国企業へのレアアース磁石の輸出制限を解除することで合意したが、米国の主要産業へのアクセスを許可するほどの迅速な動きは見せていない。

そのため、主要自動車メーカーはネオジム磁石の供給を受けられず、近いうちに生産を停止を余儀なくされる可能性が高まっている。

ロイター通信などによると、ゼネラルモーターズ(GM)、トヨタ、フォルクスワーゲン、ヒョンデなどの主要自動車メーカーを代表する米国自動車イノベーション協会(AAI)は、最近トランプ政権関係者に送った書簡で緊急の懸念を表明し、「自動車メーカーが部品や磁石に安定的にアクセスできなくなれば、自動変速機、スロットルボディ、発電機、各種モーター、センサー、シートベルト、スピーカー、照明、モーター、パワーステアリング、カメラなどの主要な自動車部品を生産できなくなる」と主張した。

米自動車部品工業会(MEMA)も、「ワイパーなどの必須部品が不足すれば、米国内の自動車工場の稼働停止は時間の問題だ」「深刻な場合、生産量を削減したり、自動車組み立てラインを閉鎖せざるを得ない」と懸念を表明した。

ドイツの自動車部品メーカー、ボッシュは最近、中国の輸出許可手続きがさらに厳しくなり、供給業者が必要な部品の調達に苦慮していると明らかにした。

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