
韓国・ソウルの漢城大学(ハンソン大学)の構内に旭日旗や「朝鮮人(チョーセンジン・韓国人に対する差別用語)」などの差別的表現を含む展示物が設置され、オンライン上で物議を醸している。
4日、X(旧Twitter)などのSNSに、「3日の夜11時頃、絵画科の男子学生が課題展示会の一環として、キャンパスにこのような絵4点を展示した」との投稿が現れた。公開された写真には、太極旗(韓国の国旗)に旭日旗を重ねた絵や、パネルにラップを巻いて「チョーセンジン」と書いた作品がイーゼルの上に置かれている。
さらに「吐き気がする。チョーセンジンは恥知らず」、「朝鮮は道徳争奪戦を繰り広げる唯一の国。それでも俺は叫ぶ。可愛いアイドルや女優、街で見かける美女全員を妊娠させて遺伝子を残したい」といった文言も展示されていた。エレベーターの横には蟻を描いた絵と共に「俺はチョーセンジン、チョーセンジンです」と記し、学籍番号、氏名、携帯番号を書いた上で「彼女募集中」と添えていた。
漢城大学の学生らは匿名掲示板で「明日起きたら大学に抗議の電話をする」、「こんなものを展示できるなんて信じられない」、「本当に恥ずかしい」、「絵画科の恥だ」などと反発している。
問題の展示物は大学の許可を得ずに設置されたことが判明した。大学側によると、設置から20分後に当直者が発見し、展示した学生に連絡したという。設置から40分で自主撤去された。漢城大学の関係者は「学生に対する処分は、関連規定に基づいて行われる」と述べた。